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橋本奈々未さんについて

 美しかった。本当に美しい終わり方でした。もちろん悲しさもありますが、それ以上に美しい最後の時間を見せてくれたことへの感謝のほうが大きいです。


natalie.mu


 橋本奈々未さんが乃木坂46を、そして芸能界を卒業しました。その最後のライブを見てきました。さいたまスーパーアリーナ橋本奈々未さんのカラーである緑一色に染め上がり、最後の橋本奈々未さんのためにメンバー皆が橋本さんを引き立てようとするところを、橋本さんは乃木坂全員に光が当たるよう包容力をもってステージに立っていました。包容力というか、自分にだけスポットライトが当たるのを良しとしないと思ってなのかもしれません。ともかくも、双方の思いやりと優しさと尊敬によって、大きな会場は一点の汚れもない空間となっていました。


 私は去年から乃木坂46のライブを何回か見てきましたが、この橋本奈々未さんの卒業ライブがこれまで見た中でいちばんのライブでした。とても良かった。橋本さんの卒業という大きなテーマがあるからなのか、一貫した流れのあるライブだったと思います。セットリストは橋本さんが考えたそうです。最初から最後まで橋本奈々未さんらしい凛とした美しさのある、素晴らしいライブでした。


 残念ながら私は橋本奈々未さんとは近くで会ったことはありません。握手会に行ったこともありません。ライブで遠くから見る、テレビや映像作品で見る等々、橋本奈々未さんは完全に芸能人としての存在として認識していました。いつも自分のペースを崩さずに、冷静といっていいのかはわからないけれど、芯の揺るがない強さがあったように思います。だからこそ乃木どこなどで設楽さんの無茶振りでいろいろやらされて、それに必死に応えている姿は面白くて、真面目な人なんだろうなと眺めていました。


 橋本奈々未さん含めて乃木坂の初期からの選抜メンバーは、メディアの向こう側の人というイメージでしたし、さらに彼女のモバメも受け取ってない自分には身近な存在とはなりえませんでした。それが少し変わったのが乃木坂のドキュメンタリー、『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』だったと思います。それまで乃木坂のライブも握手会も行ったことのない自分が、わざわざ映画館まで赴いて見た映画。そこで何よりも印象に残ったのが橋本奈々未さんのひたむきさでした。北海道から東京に出てきて必死に生きようともがいている姿は、なにか共感するものがあった。自分にも響いてくるものがあった。自分を振り返ると、まだ実家で暮らしていた頃の私はとにかく家を出て一人暮らししたい一心でした。その努力の差は自分とは比べ物にならないと思いつつも、地方から上京して東京で頑張っている橋本奈々未さんに若い頃の自分を重ね合わせる部分があり、乃木坂で頑張っている彼女には勇気付けられるものがありました。もちろん遠い存在であったけれど、もしかしたらどこか道ですれ違える存在であるような、同じ世界を生きているような感覚を覚えました。それ以降、好きというには弱い思い入れであったけれど、橋本奈々未さんがテレビで笑わせてくれたりする度に、可愛いなといったアイドルファン的な感情よりも、かっこいい、尊敬できるといった、人として憧れる想いのほうが強くありました。


 そうやって意識の変化が起きた後で初めて生で見た橋本奈々未さんは、アイドルらしくないというイメージを持っていただけに、逆にアイドルらしさを感じて、その振り幅の大きさによって感動も大きかったです。秋に乃木坂46を卒業して芸能界まで引退することを知らされても、未練のない潔さを感じ、橋本奈々未さんらしいなと思いました。


yuribossa.hatenablog.com


 卒業が発表されて、あっという間に冬になって、そして最後の卒業ライブはとても素晴らしかったです。アイドルの卒業ライブは何度も体験してきているはずなのに、その場面に遭遇する度に毎回新しい気持ちで、人はこんなにも泣くことができるんだと感動します。誰もが本当に綺麗な涙でした。涙というと、乃木どこの最終回で涙を流してバナナマンとの別れを悲しんだ橋本奈々未さんが記憶に強く残っており、人のために流す涙は美しいなと思ったものですが、自分のために流す涙もそれは美しいものでした。話しながら頬をつたう涙がキラキラと輝いて、本当に綺麗だった。白石麻衣さんもこんなに泣くんだとびっくりしました。フルサイズで歌ってくれた『偶然を言い訳にして』で図らずも泣いてしまった白石麻衣さんには、こっちまでもらい泣きしそうになって、乃木坂の人間関係に疎い私でも、この2人は最高のペアだったのだなと実感させられました。本当の最後の別れ際で、2人いつまでも話している姿は、ここがステージであることを忘れさせてくれて、このままずっとこの時間が続けばいいのにと思わざるにはいられなかった。


 皆泣いていましたが特に印象深かったのが中田花奈さんでした。その中田花奈さんが橋本奈々未さんについてのブログをアップしてくれました。まだバースデーライブのさなか、卒業ライブの翌日です。好きな人のことを想いながら書くことの愛に溢れた文章がそこにはあって、読みながら、泣いた。

親指と人差し指でL字を作って
それを肘を曲げ伸ばしして
8回押し出す振付があって

でもななみんはそのL字を
こう、手首を回転させて
8回キラキラさせるのね


癖なのかわざとなのかわかんないけど
そんなに差は無いし
間違ってるとかではないから
ななみんにも言わなかったけど

昔から
ななみんはこう踊るんだよなー
って思ったら

なんかふいにこみ上げてしまって



5年以上
ずっと一緒に活動してきたのか

改めて、長い年月ですね

blog.nogizaka46.com


 どの一語をとっても本当に良い。愛おしさしかない。丁寧に『ロマンティックいか焼き』の振付を説明する言葉のひとつひとつに橋本奈々未さんへの愛が込められていて悲しいため息すら出てきます。ライブでこの号泣のシーンを見てしまい泣いて、再びこのブログで泣かされました。やっぱり1期生はこういう思い出がたくさんあるのでしょう。


 あととてもうれしかったのは橋本奈々未さんと伊藤万理華さんがWセンターでもって、乃木坂全員で『生まれたままで』を歌ってくれたことです。私もこの曲が大好きなのでうれしかった。センターステージの真ん中で伊藤万理華さんと背中合わせで歌う橋本奈々未さんは、ひとりの人間として信念を持って生きていく厳しさと、だからこそ美しいと強く訴えかける輝きを放っていました。まりっか好きな自分も、もうこれから見ることはないんだと思うとどうしても橋本奈々未さんに目が行ってしまいます。この時間のセンターステージは世界で一番美しかったといってもいいです。白い衣装に身を包んだ彼女達は、緑の草原となったさいたまスーパーアリーナの真ん中で、それは清純な花のように咲き誇ってました。本当に綺麗だった。


 実は橋本奈々未さん卒業の直前まで、意識して橋本さんの言葉に耳を傾けたことはありませんでした。卒業関連のインタビューなどもほとんど読んでいませんでした。そして前日に乃木坂工事中で橋本奈々未さんの言葉を聞き、迎えた卒業当日。ライブの途中でのMCも、最後の挨拶も、そんなに橋本奈々未さんのことを知らない私であっても橋本奈々未さんらしいなと思わされる言葉でした。飾らないシンプルな言葉でもって、少ない言葉でも想いを伝えられることができると、届くべき相手を信頼している、アイドルとしての気高さがあったように思います。


 橋本奈々未さんの乃木坂46としての最後の仕事はラジオ『SCHOOL OF LOCK!』でした。その最後の放送でも泣きながら、橋本奈々未さんは言葉を届けてくれました。常に相手を思いやる姿勢、自分の未来と共に相手の未来へもエールを送れる優しさがどうやって生まれるのか、もうこれから会うこともないというのに今更ながら気になります。ライブでもラジオでも、応援してくれた人達の幸せを願う言葉を最後に残し、そうやって周りの未来を想う姿勢は彼女自身の未来をも明るく照らしてくれるはず。涙がありながらもすっきりとした別れでしたね。


 今までお疲れ様でした。遠くから見守るだけの、必ずしもいいファンではなかった自分ですが、それでも橋本奈々未さんの乃木坂での活動を見て、何かしら自分の中で変化があったのは確かです。もうこれまでのように橋本奈々未さんの笑顔や無茶振りに戸惑う表情を見れなくなるのは悲しいですが、こうやって美しい終わりを見せてくれて、私はとても幸せです。去り際が美しいのは素晴らしいことです。ブログの最後の言葉、綺麗で、らしくて、本当に良いですね。涙がこぼれそうになりながらも晴れやかな気持ちになります。橋本奈々未さん、お疲れ様でした。





5年半、本当にお世話になりました。みなさんの支えがあっての今だと思っています。これから私は私らしくがんばります。皆さんのご多幸をお祈りします。本当にありがとうございました!

natalie.mu

そう…『もしかしてななみんこんなに泣いて、ホントはまだやりたいんじゃないの?』とかさ、『ホントは戻ってくるんじゃないの?』とか思ってくれてる人もいるかもしれない………でも確かにさみしいし、お別れは悲しいけど、でも私は次の道に向かって……もう歩き始めてます。歩いてます。
私はそこがすごく希望に溢れているものだと思って前を向いているし、私が決めて私が選んだことですから。そこには私は今まで乃木坂46としてやってきたことと同じだけの責任を持って、これから先も歩いていきたいと思ってます。
みんなの声を見ていると『もっと早く出会ってもっとたくさんななみんに会いに行けば良かった』とか『もっといろんなななみんを見るためにもっといろんなことをしておけば良かった』とかそういう声もたくさん聞いたし見ました。けどそれは違うなと思ってて。人は必要な時に必要な人と会うと思ってます。だから………足りないと思ってて………その足りなさがきっと今後の人生において大事になってくる想いになるんじゃないかと思います。だから………足りないということも多すぎるということもないと思います………ちょうど良かったんだと思います。だから…私は自分を信じるし、皆さんも自分を信じて。これからもお互い!

…それでは………お別れの時間がきました。うん…SCHOOL OF LOCK!を聴いてる生徒のみんな、これからいろんなことがあると思うけど……全部どうにかなります!生きてればなんとかなるし、何かがあって後悔が生まれたとしても、生きてる限り後悔を晴らすチャンスはあると私は信じてます。……後悔する前提で喋ってるな、私(笑)なるべく後悔しないほうがいいけどね(笑)でもいろんなことが起こるじゃないですか、人生は。そういう時に、辛い時にね、ぜひ思い出してください。
そして、みんな本当に楽しい時間を私にくれてありがとうございました。………本当に………たくさんお世話になりました。皆さんお幸せに。橋本奈々未でした。したっけー!!!!!!!!!!!!

www.tfm.co.jp

みんな今まで応援してくれて、好きでいてくれて、本当にありがとうございました!!

私は変わります!皆さんもお幸せに過ごしてください!お互い新しい道にキラキラ輝くものがたくさんあることを願って、さようなら!!

橋本奈々未

blog.nogizaka46.com

ハコイリ♡ムスメ水曜定期公演 ~ハコムスペナントレース・2017冬~

 ハコムスの水曜定期公演が今面白いです。現在ハコムスは2つの定期公演を行っています。ひとつは月1回休日に行われる定期公演『ハコイリ♡ムスメの定期便』。もうひとつが隔週水曜日に行われる水曜定期公演『ハコムスペナントレース』です。定期便はその季節に合わせた楽曲を歌い、癒やしと安らぎを届けるハコムスの魅力が存分に楽しめる公演となっています。対してペナントレースはハコムス7人が3組に分かれて、その週のテーマに沿ってそれぞれが自分達で歌う曲や衣装を選んでステージをプロデュースします。ライブの後は投票があり、投票されたポイントによって最終的に優勝チームが決まります(優勝チームにはなにか賞品があったはず)。そうやって切磋琢磨競争して、力をつける場としての意味もある水曜定期公演ですが、これまで3回の公演を終えて、3回目にして面白さがグッと際立ってきたなと感じるようになりました。


 1回目2回目は阿部かれんさん率いる「Cherie」が勝ちました。これはチームリーダーの阿部かれんさんのプロデュース力によるものです。こういう衣装、こういうパフォーマンスをすればお客さんが喜ぶだろうなというのをちゃんと研究して臨んでいるのがよくわかります。チームメイトの星里奈さんと吉田万葉さんの見せ方もとても上手い。「かわいい」というテーマに対して阿部ちゃんは正攻法のチアガールで勝負してきて、完璧なぺこ&りゅうちぇるで挑んできた神岡ぽにょ組が最高に可愛いと私は思いましたが、阿部ちゃん必殺のチアガールには敵わなかった。ずるいよ。阿部ちゃんがチアガールなんて最高に決まってるじゃないですか。


 2回目テーマの「笑い」もCherieが勝ち、Cherie独走の流れとなりかけたところ、3回目のテーマ「透明感」でCherieの牙城を崩そうと、鉄戸美桜さんが繰り出してきたのは鉄戸さんの伝家の宝刀『ストローハットの夏想い』でした。鉄戸さんお気に入りの夏の曲で、こちらは歌で勝負です。良くないわけがないでしょう。今回はチームメイトの井上姫月さんとの2人でのパフォーマンスとなって、それはこれまでのストローハットとは違う新しい夏の景色を見せてくれていて、いつだってハコムスは成長していることを感じさせてくれました。その甲斐あってかペナントレース3回目にして初めて鉄戸組が1位。総合順位も拮抗してきました。


 とまあ、3回終わってどのチームも試行錯誤しながら自分達の持ち味の活かし方をわかってきたのかなという気がします。特に阿部ちゃんによる星さんの引き立て方が上手いなあと私は思います。神岡さんとぽにょのチームも悪くはないんですが、いつも微妙に何か足りない感じがする。お客さんを分析して対策したりして頑張ってるんですが、2人が考えすぎなのかな。鉄戸さんのチームはとにかく井上姫月さんでどう魅せるかというところで、なんとなく3期生がいるほうが有利なんじゃないかなと思ったりもします。


 グループ内で競うというと乃木坂46プリンシパルが有名ですが、ハコムスペナントレースはそこほど苛烈な競争はありません(裏ではどうかわからないけれど表向きは)。競い合いながらも3組ともハコムスとしての統一感があって、楽しそうにステージに立っているのが感じられます。それがいいのか悪いのかはわかりません。人が成長していくためには、プリンシパルぐらいの神経がぎりぎりまで張り詰めた経験が必要なのかもしれませんが、私はそこで疲弊していく女の子達を見ていられないので、今のハコムスの戦いぐらいがちょうどよいです(神岡さんなどすごい悩んでそうですが)。(そういう空気感だから人気が出ないんだよと言われれば返す言葉が無いんですが)。


 明日はペナントレース4回目、テーマは「涙」。悲しくもハコムスの失恋女優を担ってきた鉄戸さんと星さんの対決が見所です。Cherieは阿部ちゃんが欠席なのが痛いですが、そこで星さんがどうパフォーマンスするかが1位奪還の鍵でしょう。神岡ぽにょ組は神岡さんの悲しい表情の写真写りがいつも悪いということが気がかりです。鉄戸さんと星さんに注目が集まるところを神岡さんが新しい一面を見せてくれて一気に抜き去ってくれないかなあと秘かに願っています。

江本祐介『ライトブルー』

 江本祐介『ライトブルー』のMVがYouTubeで公開されました。この曲は去年の春、乃木坂46桜井玲香さんの個人PV『アイラブユー』のために書き下ろされた曲です。その後、いわき総合高等学校演劇系列第13期生卒業公演『魔法』でも使われました。その楽曲が同じくいわき総合高校の全面協力による素晴らしいMVとなってこの冬届けられてきました。


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 実は去年いちばん後悔したことは『魔法』を見に行かなかったことです。『魔法』は脚本演出をロロの三浦直之が手がけています。私はロロの描く青春が大好きなんですよ。ロロの作品には胸かきむしりたくなるような若く切ない青さがあります。いつ高シリーズみたいな作品が本物の高校生で演じられるのは最高に違いないと、卒業公演の日程が発表されて自分のスケジュールを調べたら、その日私は東北は東北でも仙台にいることになっていました。ちょうど乃木坂46の全国ツアー仙台公演と被っていたのです。迷った。迷いに迷ったけどライブのチケットも宿も既に取ってしまっていて、全員揃う乃木坂のライブはその仙台が初体験なので、泣く泣く『魔法』を諦めました(肝心の桜井玲香さんは欠席だったのですが)。乃木坂は乃木坂でとても良かったけれど、後になってインターネットに流れてくる『魔法』への絶賛の言葉に、見なかったのを悔やむ気持ちが消えることはありませんでした。


 年が変わって、それらもすっかり遠い記憶となっていた頃、『ライトブルー』のMVが公開されました。長回し一発撮り。青春としか言いようがない一瞬の連なり。素晴らしかった。私が出会えなかったあの夏の日もMVで描かれているような青春が詰まった時間だったんだろうということが想像できて、それはすれ違ってしまった現実を追体験しているようでもあり、『魔法』を見に行かなかった後悔を少しは忘れることができました。


 この曲を初めて聴いたのは乃木坂46『ハルジオンが咲く頃』初回盤DVDに収録されている桜井玲香さんの個人PV『アイラブユー』のエンディングにおいてでした。甘酸っぱい告白と初恋が爆発する瞬間のくだりから一気になだれ込む爽やかなメロディー。めくるめく世界が開けていく開放感と、そこに駆け出したくなる前のめり気味の青春に溢れています。曲名は軽やかにライトブルーと題されていますが、タイトル以上に青すぎる青さに気恥ずかしささえあります。


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 いわき総合高校の高校生達にとって『ライトブルー』は自分達の青春と強く結び付けられた音楽だと思いますが、私にとっての『ライトブルー』は乃木坂46と、そして福島との絆でもあります。『ライトブルー』とは関係のないところで、私は去年の春に2回福島を訪れました。3月に福島の中高生達による舞台『タイムライン』を見るために、4月は乃木坂46アンダーライブを見るために、2ヶ月連続で福島に行きました。それらを通して、私は福島の学生による舞台をまた見たいなと思ったし、そして乃木坂に深くのめり込むようになりました。福島で再び舞台を見ることは未だ叶っていませんが。


 私にとって『ライトブルー』は『ハルジオンが咲く頃』と対になる楽曲であって、『ライトブルー』を聴くと、これだけは絶対に止められないとでも叫んでいるような青春の輝きを音から浴びる一方で、少しノスタルジックに『ハルジオンが咲く頃』がリリースされた時期を思い出します。『アイラブユー』ではさわりしか歌われてなかった『ライトブルー』を聴いて、あの頃を想起するのはとても不思議なことですが、何故か思い出すのです。特に予定もなく仕事を休んで歩いた平日の神田川の散りかけの桜。名画座で観た『四月物語』のスクリーンいっぱいに広がる桜。そして乃木坂駅で見た『ハルジオンが咲く頃』のパネル展。平日の夕方の人もまばらな駅の通路をひとつずつじっくりとパネルを見て回ったのを覚えています。それから福島では温泉に入りながら、知り合いの乃木坂ファンにいろいろ乃木坂のことを教えてもらった。初めての乃木坂アンダーライブを見て感動して、福島からの帰りの新幹線の中で苦労してモバメの登録もしました。


 ライトブルー、ハルジオン、乃木坂46、福島。それらがひっそりと、しかし確かに自分の中で共鳴している。桜井玲香さんの個人PVで使われたのとはまた別のベクトルにおいて、私と『ライトブルー』は繋がっているように感じています。そしてそういう思い入れをひっくるめても尚負けない強烈な青春が『ライトブルー』のMVには満ちています。青春を全力で肯定する力に溢れていて、それはリアルにその年代でしか表現し得ない圧倒的な強度でもって迫ってきて、過去に向きがちな私の内では青い空気と私が衝突を起こし、渦めく感情の嵐を一瞬で清冽な空気が洗い流します。それはまるで春の嵐のようでもあって、後に残るのは生きることへの希望へと続く青い空です。


 本当に素晴らしいMVです。みんな顔がいい。関わった人達の愛が詰まりまくっているのがよくわかります。そんなMVで彼女達の青春にちょっとだけでも触れられたのがうれしい。


 3月にはこのMVの監督の松本壮史と江本祐介もメンバーであるEMCがロロとコラボするライブがあります。もちろんチケット取りました。そこで『ライトブルー』が歌われることを期待しつつ、今年もライトブルーみたいな青春がどこかで爆発していないだろうか耳を澄ましてみようと思います。


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