演劇女子部『僕たち可憐な少年合唱団』

 僕が舞台とハロプロに再びハマるきっかけとなった℃-ute『さくらの花束』から一年、シアターグリーンに春がまた訪れました。今年はハロプロ研修生の初舞台です。フレッシュガール大好き人間としてはこれは観に行かなくてはなりません。結局当日券ばかりでしたが。。 研修生についてほとんど知らず、出演者で顔と名前が一致しているのは田辺奈菜美さんと佐々木莉佳子さんのみ。果たしてそれでも楽しめるのか、正直初舞台だし可愛い女の子を見れればいいかなぐらいで、それほど期待していなかったのですが、ですが!!、泣いた。泣きまくった。なんだかんだで6回観て全部泣いた。
 今回は8人のハロプロ研修生が4人ずつに分かれて、『気球にのってどこまでも』と『アニーローリー』を上演しました。合唱曲が違うだけで内容は同じです。両方観ましたし、両方好きですけど、どちらかを選べと言われればアニーローリー編です。はい、アニーローリー編が好きです。あの4人が好きです。田辺さんが一人ずつそれぞれのいいところを歌っていく序盤のシーン、包容力に溢れていて開始5分で号泣です。室田瑞希さんのやんちゃな動きも、男装すると美少年な山木梨沙さんもよかった。そして、大浦央菜さんがすごかった。素晴らしかった。ずっと大浦さんに泣かされた。へろへろと呼ばれていることを知らなくて、役に入り込みすぎて泣いているのだろうと思ったら、真の泣き虫だったという事実。終演後のお見送りでも他のメンバーに茶化されて号泣してたし。とにかく泣いてて、こちらも泣かされた。物語の主人公は田辺さん演じるようこに乗り移ったウィーン少年合唱団のヨハンなんですが、最後は大浦さんのゆりあ(ジュリアン)が重要人物としてフォーカスされてきます。歌声も小さくて足を引っ張るゆりあ(ジュリアン)が、最初にようこが歌った歌詞そのままにグループのピンチを救います。4人の凸凹がかっちりと綺麗に組み合わさってアニーローリーが出来上がっていました。
 初めて観た回から大浦さんは泣いてて、毎回泣いてて、いつもは大浦さんしか泣かないのに、千秋楽のアニーローリー編はみんな泣きそうで、観ている自分も胸がいっぱいになります。メンバーも涙堪えているのが伝わってきて、田辺さんが絶対に泣くまいと演技しているのが最高にかっこよかったです。大浦さんの涙がこちらの涙を誘うのはしょうがないですけど、もうね、全編通して研修生が歌うだけでとにかく泣けてくるんですよ。歌うだけで胸が締め付けられる。自分は何に泣いたのだろうかと考えると、ハロプロに泣いたのだと思う。自分にとってハロプロはすごく重いものを背負ってステージに立っていて、最近はハロプロのライブを見ていないし、勝手な想像ですが、ハロプロは気軽なものではないと、だからこそステージに立つ女の子を見上げる視線が尊敬の眼差しになります。特にそれが若ければ若いほど、託すものが大きくなっていく気がします。ステージに立っているだけで感動があると言ってもいいです。そこまで依存してよいのかなと思うけど、近さ遠さでは測れない強さがハロプロにあると信じているから、ここまで安直に寄りかかれるのではないか、そう思っています。
 泣けた泣けたばかり書いてるけど本当に泣けたので泣けたとしか書けません。たぶん疲れているのだろう。わかるよ。あぁ、ここで泣かしにきてるって。というか演者が既に泣いてるし。向こうの思惑がわかっていながらそれでも泣いてしまいます。大浦さん(もうこれからはひろひろと書くよ)の目を赤く腫らして頬を紅潮させながらの演技に泣かずにはいられないんだよ。という感じでひろひろにやられてしまいました。あんまりひろひろ以外のメンバーを書いていませんね。それは他の人に譲ります。
 舞台が終わった後に、やっとYouTubeに上がっているひろひろの動画を見ました。めっちゃ泣いてるやん。。 へろへろやん。。 こんな子が舞台で素晴らしい演技をしていたのかと今更ながら揺り返しの感動に襲われています。
 僕にとってこの舞台は大浦央菜さんありきの舞台でした。初々しさ溢れてて、その勢いが未熟さを凌駕していました。気球にのってどこまでも編2回、アニーローリー編4回観たけどまだ観足りない。泣いても鼻をすするのを必死に我慢してるシーン、弟のような少年姿で一人ずつ声をかけてピンチを救うシーン、最後の歌の前奏で抱きつくシーン、他の3人に茶化されてお見送りでボロ泣きなシーン、どのシーンもグッときて、思い返すだけで目頭が熱くなってきます。
 観た誰もが思うことでしょうけど劇中のウィーン少年合唱団とは研修生にとって即ちモーニング娘。のことで、だけどどこで歌うかよりも誰と歌うかが大事と心を一つにしたストーリーをハロプロ研修生が演じたことに感動したというか、ハロプロは懐深いなと思いました。この4人(8人)で再び何かできるといいですね。去年の℃-uteといい、この時期のハロプロ舞台はとてもよいものを私に与えてくれます。まあ、単に他の時期の舞台を観てないだけなんですが。私事ですが自分の性格のせいもあり凹んだり後悔したりする日々で、そんなときに今回の舞台で本当に救われました。落ち込んでいるときのアイドルは本当に響く。よし、次こそ研修生公演行こう。