ハコムスペナントレース最終戦

 3チームそれぞれ良かった。まさか門前亜里さん卒業公演でしか歌われたことのなかった『ありがとう』がまた聴けるとは思わなかったし、あのときは加入して間もなかった阿部かれんさんがこの曲を大事にしていてくれたことがとてもうれしい。鉄戸美桜井上姫月チームは歌がしっかりしていて聴き応えのあるライブ。2人だけの『微笑みと春のワンピース』は、これまでの成長が感じとれて素晴らしかった。神岡実希我妻桃実チームはBerryz工房の『友達は友達なんだ!』を歌ってくれて、Berryz大好きなので超盛り上がった。それぞれちゃんと考えて選曲して、それがパフォーマンスの良さにも繋がっていて、3チームともこれまででいちばんじゃないかと思うぐらい最高のライブだった。優勝した神岡ぽにょは4月からハコムスを引っ張っていくわけだけど、のびのびと楽しんでステージに立てるグループであってくれたらなと願ってる。2017年冬、楽しい水曜定期公演でした。

ひらがなけやきワンマンライブ

 齊藤京子さんの低い声。影山優佳さんのバランス感覚。好きな曲しか歌わないライブは最高。若芽のような二人セゾン。グッズの瑞々しいミントグリーンは春の訪れを感じさせ、眩しくもまだまだ未熟な彼女達は大きく枝を伸ばす予感しか感じさせない。

『ラ・ラ・ランド』

 ミュージカル映画であり恋愛映画であるけれど、ジャズ映画ではないという感想。ミュージカルにありがちな歌い始めると白々しくなる感じがなく、ここで歌うと最高だなと思う場面でしっかり歌ってくれるのでとても気持ちいい。


 青いドレスのエマ・ストーンを見て思い出したのは、今冬のスピリッツで青いドレス姿を披露した佐藤詩織さん。ビビッドな世界を舞うエマ・ストーンに佐藤詩織さんを重ねて見る。話も『二人セゾン』を想起させる。「春夏で恋をして、秋冬で去ってゆく」と歌う、佐藤詩織さんとの出会いの曲である『二人セゾン』。エマ・ストーンと佐藤詩織、『ララランド』と『二人セゾン』が共鳴し合い、季節を彩っていく。佐藤詩織さんのミュージカルをいつか見てみたい。