ハコイリ♡ムスメ@東武百貨店池袋屋上スカイデッキ広場(20160131)

 うれしさや幸せや感慨深さや、悲しみや切なさや仕方なさや、いろんな感情が交差した東武百貨店池袋屋上スカイデッキだった。


 東武屋上スカイデッキといえばももクロがリリイベをやった場所として自分には思い出深い。ももクロはここで3回ほどやって、全部行った。その場所でハコムスもリリイベというわけで、感慨もひとしお。そういうエモさは他のオタクにもあったりするのだろうか。青空の下、安定の下手最端で待機。

  1. 約束のポニーテール
  2. 抱きしめて
  3. アンブレラ・エンジェル
  4. レモネード・キッス
  5. 微笑みと春のワンピース
  6. なかよし


 春衣装で登場したハコムス。最初に歌ったのが私も大好きな『約束のポニーテール』で高まるも、何か足りないなと思ったらこの日から復帰の神岡実希さんがステージにはいなくて、ステージ袖で待機してた。そうか神岡さんが入るにはパート割を再構成しないといけないものね。約束のポニーテール大好きオタクなので、野外で歌われると気持ち良さが半端ない。しかもハコムスでいちばんポニーテールが似合う阿部かれんさんがポニーテールとあって、もう最高じゃないですか。瞬きする毎に揺れる阿部ちゃんのポニーテールに私の心も舞い上がる。ずっと阿部ちゃんを見てた。阿部ちゃんはこのリリイベツアーでいちばん成長しているように思うし、歌もだけど表情がとっても豊かになって、見ていていつも引き込まれる。握手会での機転の速さもすごくていちいち仕草が可愛いので、阿部ちゃんの人気急上昇なのも納得。


 約2ヶ月間続いたリリイベの最後だからか、いつもよりも1曲多い6曲を歌ってくれた。最後は『なかよし』。この曲を歌われると大団円感に満ちて、ずっとハコムスを見てきてよかったなという心から思えてくる。場所を移動してスカイデッキのいちばん後ろの階段の上から眺め下ろすように見ていたら、本当に胸いっぱいになった。神岡実希さんも復帰して7人揃ったハコムスでの『なかよし』はとても良かった。大縄跳びの場面で、中で跳ぶのが5人になったおかげでやっと大縄跳び感が出てきて、やはり7人でハコムスだよ。


 ただし音響的には最悪だった。音がぼよんぼよん。つい先週カルチャーズ劇場で定期公演を見た後だったので尚更酷く聞こえてしまったのかもしれない。まあしょうがない。それでも青空補正でハコムスやっぱり最高だなーと思わされるのは盲目オタクってことなのかしら。


 握手会で菅沼もにかさんから後ろのほうで見てたでしょと言われ、この子は自分のオタクを見つけるのも早いし、遠くから見てることも気付いてくれて、本当に賢いなーと感心した。まあ、見られることを意識し始めたらオタクおしまいだと誰かが言ってたけど。最後のリリイベなので記念にチェキ撮ろうと決めてて、しかし誰と撮ろうかかなり迷った。やはり最後はリーダーの鉄戸美桜さんか、春のぽにょも可愛いし、それともポニーテールの阿部ちゃんか。結果としては小松もかさんの少女然として冬の空気になびく黒髪と透きとおった佇まいにやられてしまい、小松さんとチェキった。久しぶりと言われたけどほんと久しぶりですね小松さん。

  1. はんぶん不思議
  2. 少女時代
  3. さよならのプリエール
  4. Be My Diamond!
  5. 夏に急かされて
  6. なかよし(アンコール)


 2部は秋冬衣装。冬の太陽のせいか、野外で秋冬曲を歌うとその彩度の低さがより際立ってくる。全力とか溌剌とは対極の穏やかな優しさが冬のハコムスにはあって、それが冷たい青空と合っていた。そして最後に内山珠希さんから3月でハコムスを卒業すること、事務所も辞めて芸能活動自体から退くことが発表された。珠希さんか、という思い。悲しい。早すぎるよ。珠希さんはずっと残ると思ってた。ハコムスもずっと皆勤だったしね。


 プライベートの珠希さんとは真逆のグループイメージだから、ハコムスを演じるのは珠希さんにとって大変だったのかな。常にハコから飛び出しがちな珠希さんは、だからこそハコムスの表現の幅を広げていて、でもそれには本当に絶妙な加減が必要で、珠希さんはそこをよく頑張っていたと思う。ハコムスのお淑やかなイメージを守りつつも、そこに彩りを与えていた珠希さんは大切な存在なんだよ。歌でもハコムスをいつも引っ張っていて、かっこよくも可愛くも歌える珠希さんの歌が大好きで、握手会で珠希さんの歌が好きだよと結構言っていたつもりだけど実際伝わっていただろうか。『日曜はダメよ』の珠希さん本当大好きなんだ。また誰に対しても明るく接してくれて、その分け隔てない明るさと屈託のなさにいつも救われてた。夏が来る前に辞めるのは悲しいけど、4月から新メンバーが追加されるとのことで、今の7人を大切にしたい珠希さんの気持ちもよくわかるので致し方ないか。


 珠希さんはゆっくりと確実に言葉を紡いで、芸能活動を辞めることを決断するに至った経緯を話してくれた。とても真摯だった。納得したくなる気持ちと、辞めてほしくない気持ちと、これまでの頑張りへの感謝の気持ちが混じり合って、最終的には受け入れてた。というか、決めたからにはもう止められない。ハコムスを久しぶりに見た人達が、意外とオタクあっさり受け止めてたねとびっくりしていたが、辞めるのは早いなと思いつつも仕方ないと皆感じていたのかもしれない。私はこれまでよく頑張ってくれたなという感謝の気持ちのほうが大きい。


 その後に歌われた『夏に急かされて』は、寒いせいだけではない切なさがあって、自分は盛り上がれなかった。珠希さん的にはここぞと持ち曲を用意したのだろうけど、ごめん。


 最後にリリイベ初めてのアンコールが生まれた。そういう流れになってしまうよね。アンコール曲は『なかよし』。この曲しかない。歌詞の全部を引用したいぐらい、自分もこの曲に支えられてきた。いろんな場所で歌って、たくさんの笑顔と涙を見せてくれて、そういう記憶の積み重なりのいちばん上に、この日の『なかよし』が優しく降り積もった。みんな泣いていた。私もありがとうという気持ちのみになる。


 約2ヶ月間、いろんな場所でリリイベをやった。私も全部行った。本当に楽しかった。たくさん笑顔が見れて、たくさん幸せをもらった。感謝しかない。彼女達も何か変われた実感があっただろうか。私はハコムスのライブを見れるだけで幸せだけど、ハコムス的には規模が拡大してくれないとしょうがないわけで、これらのリリイベが将来に繋がってくれたらなと思う。ともかくも、長い間お疲れ様でした。楽しかったよ。そしてありがとう。


















ハコイリ♡ムスメ『Season in the BOX ~ムスメたちが駆け抜けた季節~』@AKIBAカルチャーズ劇場(20160126)

  1. 抱きしめて
  2. baby blue
  3. いじわるねDarlin'
  4. 天使のアリバイ
  5. アンブレラ・エンジェル
  6. 微笑みと春のワンピース
  7. いちご水のグラス
  8. なかよし


 思い入れの多い曲がたくさんで、懐かしい気持ちになれた。公演の趣旨通り、季節を振り返れて、最後にはため息をつくしかない心でステージを見つめていた。


 ハコムスの皆がMCで2015年春を振り返る。ハコムスと、そして門前亜里さんと、数え切れないほど楽しい思い出がある春。その季節を彩る曲をたくさん聴けて本当にうれしかった。まさか『いちご水のグラス』を再び聴けるとは。


 いなくなった門前さんの代わりに内山珠希さんが歌って、私の大好きであるところの優しく歌おうとする珠希さんと、別れたくない悲しさを力強く歌に込める鉄戸美桜さんが重なり合って美しい二重奏を響かせていた。歌う人が違えば、湧き上がってくる気持ちもやはり違ってくる。あの春の『いちご水のグラス』はあの春だけのもので、今は今。この冬のハコムスの歌唱を引っ張る2人による『いちご水のグラス』は今のハコムスの成長をしっかりと伝えてくれる安心感があった。珠希さんが可愛く歌うと、他の誰よりも健気さが出てくるというのが良さだなと私は思っている。この曲でも鉄戸さんに合わせるような珠希さんの歌に優しさを感じた。


 『いちご水のグラス』を歌い終わった後に「大丈夫ですか? テンション下がってないですか?」と客席を心配してたが、全然最高だよ激上がりだよ。静かな曲だからテンション下がると思われてるのだろうか。曲の世界に浸っていて、心の中で静かに高まっているのであって、つまらないなんて全然思ってないよ。わかりやすく盛り上がる曲が正義みたいな風潮は辛いし、そういう盛り上がりだけがすべてじゃないという世界の広さを見せてくれるのがハコムスだと思っているので、そこを履き違えないでほしい。


 先日のハコムス定期公演で『微笑みと春のワンピース』落ちサビの阿部ちゃんがエモいと、ぽにょが述べていたけれど、この日見た阿部ちゃんも確かにエモみがあった。だが、そう言われちゃうと冷静に聴いてしまう自分がいるので、なんだかなと思う。これで神岡実希さんが戻ったら、その落ちサビパートはどうなるのだろうか。


 最後はもちろん『なかよし』。最近のエモ重視のハコムスにとっていちばんエモい曲。いつまでもなかよしでいようと歌う曲は、メンバー同士、メンバーとファン、いろいろな関係を包み込んで大きな幸せで満たしてくれる曲。目の前が阿部ちゃんだったのだけど、ダンスがダイナミックで見ていてウキウキしたくなる軽快さが素晴らしかった。楽しそうに踊る阿部ちゃんが最高で、加入してたの頃の緊張した面持ちだったことを笑えるようになれたことは本当に良かったと思う。先日の定期公演と同じく、阿部ちゃんを見ていたら時の流れをひしと実感して、再び泣きそうになった。辛いときも続けてくれてありがとうという気持ちでいっぱいだ。


 ハコムスと一緒に過ごしたこれまでの季節を巡る『Season in the BOX』、これが2回目の公演だが、毎回いろんな記憶を思い出して、しかし目の前にはその頃よりも成長したハコムスの皆がいることに眩しさを覚える。これからの公演も楽しみだよ。







ハコイリ♡ムスメ『ハコイリ♡ムスメの定期便1月号 ~君と歩く新しい季節〜』@AKIBAカルチャーズ劇場(20160124)

 書こう書こうと思ってその気持ちだけで放置していたらいつの間にか2月も結構経っていた。もう完全に盲目オタクの感想ブログと化して久しいが、ハコムスの1月定期公演も素晴らしかった。それしか言うことないのか。リリイベの連続でハコムスと頻繁に会えることで、ちょっとやそっとで満足しなくなる贅沢病に罹りつつあるなと思っても、やはりホームであるカルチャーズ劇場での公演は満足度が違った。ハコムスは定期公演だけ観ていればオーケーでしょ、と久しぶりに思いましたね。

  1. Moonlight Express
  2. 少女時代
  3. Winterスプリング、Summerフォール(渡辺美奈代)
  4. さよならのプリエール
  5. baby blue(内山珠希)
  6. 深呼吸して(阿部かれん)
  7. ありがとう!おともだち。(我妻桃実)
  8. ゆっくりと好き(鉄戸美桜)
  9. テンダーレイン(小松もか)
  10. Be My Diamond!(菅沼もにか)
  11. 約束のポニーテール


 温かくも優しい公演だった。暖炉の側で歌を聴いているような、そんな心地で癒される1月。リリイベでどんなにハコムスを見ても、やっぱり定期公演だなと思わされる良さがあった。


 事前にメンバーがとても煽っていて、期待していたハコムス初の試みは全員のソロメドレー。私はラップをやるのではと予想していたけど。ハコムスフリースタイルダンジョン。肝の据わっている珠希さんはソロでも安心して聴けて、やっぱり珠希さんの歌は好きだなーと思ったり、次の阿部ちゃんは緊張しているのが如実にわかるような歌声の震え方で、だけれども丁寧にしっかり歌えていたのが成長なんだろうなと思わされた。阿部ちゃんすごいよ。ぽにょは大好きなBerryz工房の曲で楽しそうだったし、笑顔のぽにょをもっと見たいので、ベリのカバーが増えてくれないかなと思う。個人的には『恋してるときはいつも』を熱望。


 鉄戸さんは緊張していたようだけど、イントロが始まった瞬間、音に合わせて動く指先の美しさに歌声が届く前に勝利を確信(?)。落ち着いた曲の雰囲気に鉄戸さんの歌声がよく合う。続いての小松さんもしっとりと歌い上げて、いやー、小松さん良かった。最後が菅沼さんで、客席まで降りてきてのファンサービスに爆笑。ずるい。全員がしっかりとひとりで歌えていることに感動。去年の夏もソロで歌う機会があって、それを何人か聴いていても自分は忘れてしまっていて、今のソロパフォーマンスと比べられないけれど、それでも上手くなっていることを実感。


 最後の曲を歌う前に阿部かれんさんの誕生日をお祝い。メンバーいわく2度目の涙。1人でハコムスに入ってきて心細いこともたくさんあっただろうに、よくここまで頑張ってきたなと思う。阿部ちゃんはすごい。


 最後は大好きな『約束のポニーテール』で、本当に大好きなので、聴いていて涙が出そうになった。曲に思い入れは何にも無いのに、何故だか泣きそうになる。次の夏という、遠く離れた季節を想うところに惹かれているのかもしれない。サビで指先を前に捧げる振り付けがあって、そのときの阿部ちゃんの少し屈みこむような姿勢が作る背骨の曲線が大好き。阿部ちゃんおめでとう。


 素敵な定期公演だった。もう定期公演だけ観ていればよいと思わされる満足感。幸せだ。こういう公演を続けていってほしいな。ありがとー。