贅沢貧乏『みんなよるがこわい』@三鷹北口共同ビル2F(20151122 17:00)

 夜寝るときに布団に潜りながらいろんなことを考えるじゃないですか。1日を振り返って、楽しかったこととか後悔しちゃったこととか。ここでこう返すのはまずかったなーとか、ああ言えばよかったなーとか。僕はいろいろ振り返ってしまうわけですが、そんな風に思いを巡らしながら眠りにつく瞬間の、身体は疲れているけど脳内は忙しないあの感じ、わかるでしょうか。それがそのままコミカルに描かれたのがこの舞台でした。一人暮らしの女性が夜眠りにつくときのお話。面白かった。あるある、そういう気持ちの揺れあるわー、男だけど身に覚えあるわー、というクスクス笑える感じがとても良かった。夜のお話なので、17時19時22時と夜にしか公演がなくて、普通にビルの一室なので(下の階はとんかつ定食が人気メニューの中華料理屋)、外の音も聞こえてくるし、そういう夜の生活音と演劇が混ざり合って、地に足着いたような笑いの空間が出来上がってた。自分は17時の回を観ましたが、22時回はまた違う夜の空気なんでしょうね。タイトルにあるようにこわいかというと、変なところにまで考えが及ぶ恐怖というのは自分的には日常茶飯事なので、そこまで不安は湧き上がらなかったかな。どっちかというと身に覚えがありすぎて笑えました。