Superendroller『sea , she , see』

 岡野真也さん目当て。会場は原宿のVACANTだし、お客さんもおしゃれな人多いし、自分の場違い感が半端なかったですが、おしゃれ客がどういう関心、経緯があって観に来ているのか気になります。自分の知らない演者経由か?


 大雑把にまとめると、主人公が生きていく中で、関わりのある人物がどんどん亡くなっていき、その死を原動力としてどんどんドライブしていく物語。主人公の男も、みんな死にすぎだろとわかっているのだけど、何故その人が死ななければいけないのか、そこに理由なんて現実にはあるわけは無く、ただ死という事実があるのみ。カジュアルに死にすぎるので、命そんなに軽いもんじゃないだろと思いますが、フィクションだから許されるというものです。


 演者皆さん演技が素晴らしくて、台詞からも動きからも演劇を観ているんだという圧がすごく、生で観てこその力がものすごくありました。岡野真也さんは線香花火のシーンが印象に残っています。漂う煙の匂いが夏の終わりを感じさせました。


 演劇を観ているという実感と、終わった後の余韻が心地良い作品でした。