乃木坂46 真夏の全国ツアー2017@明治神宮野球場(20170701)

 乃木坂46と私の二度目の夏が始まりました。そして終わりました(と思ったら東京ドーム!!)。真夏の全国ツアー、チケット取れませんね〜。といっても、地方は申し込んでないのでどうなのか知りませんが、神宮球場のチケットは全然当たらなかった。行きたい人が全員行けるライブではなくなったんですね。ハルジオン新規の私みたいなぽっと出新規ファンが増えたからに違いない。それでもなんとか友人が見切れ席を当ててくれたので初日だけ行ってきました。去年に引き続いて2年連続の神宮ライブ。梅雨もまだ明けない中、雨が降りそうで降らない天気もなんとかもってくれて、ライブ開始直前には青空も見えてきました。最高の野外ライブシチュエーションとなってライブスタート。見切れ席は名前の通り、メインステージがまったく見えません><


 今回の神宮ライブは1期生2期生3期生、それぞれの期別のライブがあるとのことで、最初は3期生のライブ。『おいでシャンプー』の衣装を彷彿とさせる、白とオレンジのブロックチェックワンピースに身を包んだ3期生が『ぐるぐるカーテン』や『おいでシャンプー』を歌う姿は、乃木坂の原点を思い起こさせてくれます。これまではいろいろタイミングが合わず、初めて生で乃木坂3期生を見たのですが、初々しさを感じさせることがないほど神宮球場は大きく、レフトスタンドの高いところから見えるのはセンターステージで小さな橙色が揺らめく姿であって、それは雑草ばかりの広大な野原で風に揺れるオレンジのガーベラの小さな集まりのようでした。改めて神宮球場大きいわと感じましたね。遠すぎてよくわかんない。あとやっぱり見切れ席だけあって音の迫力が小さい??


 3期生から2期生にライブのバトンが渡されるときに、3期生がそれぞれ一言ずつ言葉を述べていったのですが、その3期生の最後を飾った久保史緒里さんの言葉がとても良かった。私が今ここに立っているきっかけはアンダーライブの東北ツアーを見たからだと述べ、先輩はずっと憧れであると、感情をギリギリまで高めながらも平静を保った声で放たれた言葉は、私の心の中にある乃木坂を好きになった原点とも共鳴し、共感というと恐れ多いけれども、同じような気持ちを抱いた人が私以外にもいたこと、その人とこうやって出会えていることは素晴らしいことだなと感動しました。私もアンダーライブの東北ツアーを見て、このグループはいいなと本気で乃木坂を好きになった人間なので、久保さんの言葉はとてもうれしかった。久保さんから生まれる言葉はいつだってこちらの心を揺らし、その言葉に触れれば触れるほど惹きつけられていきます。久保さんのブログはどれだけ時間をかけて書いているのだろうとこちらが心配するぐらい素晴らしい文章の連続で、一度でいいから会って声を聴いてみたいなと思うのですが、やはり人気なのか握手券はまったく当たりませんね(泣)。


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 3期生に続いては2期生。それぞれ期別のライブが始まる前に紹介映像があって、ある程度予期していましたが、不遇な2期生という煽りっぷりがすごかった。悲壮感たっぷりで、あまりに報われていないことがひしひしと伝わってきました(泣)。そこまで自虐的にならなくても、という気持ちにすらなってきます(泣)。3期生がデビューして即活躍している現状があるからこそ、その報われてなさがより際立ちますね…(泣)。私達は見捨てられたのか(泣)。寺田蘭世さん推しの私は、もちろん2期生大好きな人間なので、その不遇っぷりは新参乃木オタといえども感じていて、だからこそ3期生になんともいえない複雑な感情を抱いているわけですが、そういうどうしようもないもどかしさを本人達も共有していることがMCでの震える声から強く伝わってきました。夏のツアーですよ。楽しさしかない夏のツアーの初日に、涙が溢れるのを堪えながら絞り出す言葉は、完全にその場の空気に場違いでありながらも、ここで私達のすべてを見せつけなければならないという切実な想いが2期生の全員にあったように感じられました。あの瞬間、全員の瞳が強かった。


 MCからの『嫉妬の権利』。この日の寺田蘭世さんはとにかく瞳が強かったですね。今年はたくさんカメラに抜かれていました。レフトスタンドの見切れ席なのでバックスクリーンの大きなモニターを眺めることが多かったのですが、そこに映る寺田蘭世さんはどんなときも瞳が強くて、現状を突き破ってその先の未来を我が手で摑み取ろうとするような、迷いのない決意のまっすぐさがそのまま力強い眼差しとなって届いてきました。普段はふわふわしたポトポトポットスな寺田蘭世さんですが、ライブでは一変して、夜を切り裂く流星よりもキラリと清冽な寺田蘭世さんを見せてくれて、その凛々しさが好きだから私は寺田蘭世さんを信じられるのだと思います。乃木坂のしんみり系の曲はあんまり好きではないのですが、それでもこの日の『嫉妬の権利』には強く惹きつけられるものがありました。あと2期生の青い衣装大好きです。


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 いやしかし、相対的かもしれないけど、2期生パートは地味な曲が多かった(笑)。そういう役割を担ったといえば仕方ないですが、もっと楽しく見たいなと思ったのも事実。いつか、あのときはさすがに自虐的すぎたと笑い飛ばせる日がくればいいなと願っています。


 最後は『きっかけ』で、2期生だけで『きっかけ』を歌ったことに私は驚いたのですが、後のMCで堀未央奈さんが言ったように、2期生はこのライブを新しいスタートとしたいという決意があって、だからこその『きっかけ』だったのでしょう。同じ2期生といってもバラバラのスタートを切った彼女達が、ここで初めて足並みを揃えてステージに立った。それぞれ思うこともあるだろう2期生がひとつになった。それは魂の叫びでした。夜があれば必ず朝は来る。夜明けは必ずやって来る。その第一歩としての『きっかけ』だったと思います。夕闇に沈んできた空を、遠く彼方まで歌が届いていくような可能性に満ちた広がりがありました。素晴らしかった。ソロパートを歌った伊藤純奈さんと伊藤かりんさんの歌は、この日いちばん透きとおって響いていたと私は確信しています。伊藤純奈さん、こんなに綺麗な歌声なんだとびっくりしました。


 後日、ネットにアップされていた神宮2日目の寺田蘭世さんのMCを読みました。そこには過去の悔しさが涙で滲んでいました。私は過去の寺田蘭世さんがどうであったか知りません。昔のブログを読んでも、私は寺田蘭世さんではないので、寺田蘭世さん自身があの頃どう感じていたのか、長いブログの一文字のそのまた一画ぐらいしか他人の気持ちはよくわかりません。どれだけくじけて、どれだけ悩んでいたのか。しかし今の彼女がとても強いことはわかります。その証拠に、1年前からは本当に信じられないぐらい、今の寺田蘭世さんは順調に歩んでいます。私も毎週乃木坂工事中の雛壇に並ぶ寺田蘭世さんを見て、あぁ、選抜に選ばれるってことはとてもいいことだなとしみじみ思う日々です。しかし彼女の目指す場所はもっと上であるはずなので、そこまで一緒に、一緒はおこがましいかなと思いつつ、駆け上がれたらなと願っています。ライブの度に毎回同じことを言っているような気もしますが、どんなときも寺田蘭世さんは最高にかっこいいですね。好きです。


mdpr.jp


 2期生ライブが終わった時点で、私はもう燃え尽きたような感じでしたね…。


 最後は1期生で、1期生はもうすごいとしか言いようがなかった。貫禄ありすぎ。これは敵わないわ。とりあえず『他の星から』という曲を今まで以上に大好きになりました。違う世界の人間といってもいいような何人もの美少女が私と同じこの世界、東京、神宮球場のど真ん中にいて、変わりゆく世界に戸惑いながらも日常を送ることに生きる意味を見出すような歌を歌うのは、とても眩いものがありました。西野七瀬さん大好き。今年も西野七瀬さんからハートをもらいたかったけど、運に見放された私はセンターステージからホームラン級のハートが飛んでくることもなく、しかしそれは些事であって、西野七瀬さんが宇宙の中心となって『他の星から』を歌ってくれたことは何よりも尊いことで、私はその瞬間に出会えた運命に感謝するばかりなのです。


yuribossa.hatenablog.com


 1期生も2期生も3期生も、どれもいいライブでした。2期生は神宮ライブ後の各々のブログで、期別のライブは比較するのではなくそれぞれの良さを感じとってほしいと書いていて、その配慮というか自分達の立場の苦しさに切なくなりますが、しかし誰もがそれぞれの乃木坂への思い入れがあります。それは仕方のないことです。彼女達が言うように、どの期もらしさに溢れていて、それが重なり合って今の乃木坂の勢いになっているのがよくわかりました。そうはいっても、1期生ライブがいちばん最高だったという人もいれば、3期生ライブが良かったという人もいると思うし、私は全員に称賛を贈りつつも、2期生のライブが特に素晴らしかったと思っています。過去と現在と未来に対して真摯に向き合った末の選曲は、2期生だからこそのライブを強く印象付けていましたし、そこで見せてくれたパフォーマンスはしっかりと未来へと繋がる希望を指し示していたので、私はこれからも2期生を追い続けると思います。


 未だままならないことも多い2期生が今ももがき続けていることはファンならわかっているし、しかしそれは別に2期生に限ったことではなく、みんな誰もが頑張っています。だけれどもちょっとしたタイミングの違いで、スポットライトが当たったり当たらなかったりしてしまう。それでも進むしかないし、その先に光があることを信じるしかない。誰にだって不安で悩むことはあるだろうけど、それを乗り越えて活動を続けてくれていることには感謝しかありません。本当に最近強く思うのが、何よりも続けることがいちばん大事で、それこそが輝きの源泉ということです。本当に続けてこそですよ。そしてステージに立っているだけで、それはとてつもなくすごいことなのです。


 話が逸れましたね。1期生ライブの後に全員で歌った『設定温度』は意外なほど良くてびっくりしたし、最後は全員総出で大盛り上がりの大団円したライブでした。最後の白石麻衣さんの言葉はよかったなー(内容忘れちゃったけど)。ただ、見切れ席だったからなのかどうなのかわかりませんが、乃木坂46の圧倒的な迫力というのをあまり感じられなかったのが残念。自分が鈍感になったのだろうか。やっぱりメインステージを見られないというのはつらかった。乃木坂が数で勝負すればもう絶対無敵なので、夏のペルセウス座流星群のように美少女の可愛さの粒子で雨あられと滅多打ちにしてほしい。圧倒的なものに殴られて、頭を真っ白にしたいわけです。東京ドームはアリーナ席を当てるぞー!! 


 ともかくも、いいライブでした。ありがとー!! 最高の夏の始まりとなりました。私はこの神宮初日しか真夏の全国ツアーのチケットを持っていなかったので、これで乃木坂の夏も終わりかと思っていたのですが、なんと11月まで乃木坂の夏は続きます(本当に!?)。初めての東京ドームライブ。絶対行きたいし、楽しみで仕方ありません。神宮ライブを見て、まだまだもっと最高を追い求められるでしょと思いました。宇宙でいちばん圧倒的な46人を見たい。夏の灯火を11月まで絶やさずに、最高の東京ドームを迎えさせてください。あとは寺田蘭世さん、選抜信じてます!!



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元々セットリストになかった
「嫉妬の権利」は
二期生全員がアンダーの曲で
どうしても歌いたいと頼んで
セットリストに組み込んで頂きました。

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