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寺田蘭世さんありがとう

本当にブランコの歌詞みたいに
私は人に多くを語らないし
言葉でどうこう言う人間で無いので皆さんにもどう思われてるか分からない

1人で勝手に壊れそうになると思いますが
皆さんがいればきっと大丈夫!


明日からも頑張ります
また、新たな気持ちで生きていきたいです!


自分は自分だ
悔い無く生きる。

blog.nogizaka46.com




 寺田蘭世さんありがとう。本当にありがとう。今私は幸せです。寺田蘭世さんと同じ時間を共有できたこと、寺田蘭世さんの想いを知ることができたこと、あの二日間のすべてがよい思い出です。現実と夢の境界がまどろんで、見えるものは寺田蘭世さんの瞳ばかりで、本当に時が輝いているような時間でした。ありきたりなどこにでもある言葉でしか届けられないけれど、寺田蘭世さんと出会えてよかったなと思います。しかし、ここはまだ夢への通過点なのです。


 2016年、私は乃木坂46にハマりました。自分でも今更と思います。周りからも何故今になってと言われます。しかし何事もタイミングなのです。それまでただなんとなく見ていた乃木坂の番組も全然違って見えるようになってきました。一応デビュー時から知っていたものの、やっとここへきてメンバーの顔と名前がすべて一致しました。その乃木坂にのめり込み始めた頃、偶然見たサンクエトワールの動画で、私は寺田蘭世さんと出会いました。第一印象は何故この子は眠そうなんだろう。重たそうな瞼が印象に残っています。歌っている動画で感じたおっとりした子かなという予想はブログを読んで変わりました。ブログではひたむきで熱い気持ちが抑えようとしても零れ落ちるように綴られていました。謙虚なのか恥ずかしがりなのか、それとも表現が下手なのか、表面的には感じ取れないがしかし地底熱のように秘めたる熱いものを持っている寺田蘭世さんに惹かれました。私も自分を表現するのが苦手なので、そういう点で共感を覚えたのかもしれません。


 詳細は省きますが、春夏秋と巡ってきて、訪れた冬、武道館のアンダー単独公演がやってきました。16枚目シングルのアンダーセンターは寺田蘭世さん。もちろんアンダー公演のセンターも寺田蘭世さんです。不安であると同時に、寺田蘭世さんならやってくれるだろうという自信もありました。蘭世さん自身、常に根拠のない自信を持っている気配を漂わせているのですが、私もそんな寺田蘭世さんを見ていると、理由をうまく言えないけれど寺田蘭世さんならやってくれると信じていました。


 12月7日、武道館アンダー単独公演1曲目は『ブランコ』でした。16枚目シングルのアンダー曲、寺田蘭世さんセンターの曲です。武道館のステージの中心に寺田蘭世さんが立っていました。単純にすごいなと、圧倒される思いで見ていました。デビュー時からの目標である選抜センター、目指す先を見つめる寺田蘭世さんの視線が鋭く、すべてを貫くようでした。2階の真横から見ていた私は正面の姿は見れず、大きなスクリーンにアップで映される寺田蘭世さんを見て、そのかっこよさに泣きそうになりました。可愛いじゃない。かっこいい。寺田蘭世さんの表面的な魅力はその強い瞳にあると思っているのですが、その大きくて力強い瞳が武道館でも輝いていました。


 武道館のアンダー単独公演は2日間行われて、私は2日間とも見ました。7日は2階から、9日は1階ステージサイドから。ステージサイドはもう本当の端の端だったので、まったくステージを直接見られずに、隣に設置されていたモニターをずっと眺めていました。ただ、寺田蘭世さんはセンターなのでモニターにもよく映ってくれて、それだけは幸いでした。モニター蘭世最前最高。またステージサイドは、ライブパフォーマンスは満足に見れないけれど端にメンバーが来てくれると本当に近い距離で見れるので、レスらしきものを頂けたりと、そういう点では楽しかったです。樋口日奈さんは見捨てられた席の者にまで本当に優しい。


 これまでアンダーライブは東北ツアーと中国ツアーの2回を見ましたが、こんなにまでセンターはセンターとして特別なスポットライトを浴びるのかと改めて驚いたぐらいに、武道館の寺田蘭世さんはセンターとして大切なポジションを背負っているようでした。ステージサイド、すぐ右隣は暗闇の席で、数えるのも諦めたほど頻繁にモニターに映る寺田蘭世さんの顔を見ながら、寺田蘭世さんはすごいところに立っているんだなと思わざるを得ませんでした。


 2階から見ていると寺田蘭世さんはたくさんの人に支えられているのがわかります。寺田蘭世さんだけではない。アンダーのどのメンバーも、それぞれ支え合っています。『ハルジオンが咲く頃』で佐々木琴子さんが歌っているのを見守る鈴木絢音さんや渡辺みり愛さんの優しい眼差し、ライブでいっぱいいっぱいな寺田蘭世さんを助けるように、周囲を見渡し着実に歩を進めるようなMCを展開する中田花奈さんや樋口日奈さん。どんなときも誰かが誰かを支えています。ライブが終わった後、お決まりのように誰かが言う、いろんな人の支えがあって成功したという常套句が、今まさに目の前でその通りの支え合いの上に成り立っていることを直接に受け取って、それは素晴らしいことだなと思いました。そういうチームワークは乃木坂のアンダーに限ったことではなくて、どんなグループ、どんな集団であっても、素晴らしい成果を出すところはそうであるものだけれど、しかしアイドルはそういう関係性をとても美しく見せてくれる最良の場だなと感じてしまうのです。


 ステージでパフォーマンスする寺田蘭世さんはかっこよくもあり可愛くもあり、その両極を軽やかに行き交う姿が美しく、見ていて飽きることがありません。身体は小さくても、ボリュームのある漆黒の髪が人目を引き、小さく華奢だからこその超新星のような凝縮された輝く人のオーラを放っています。かっこいい曲では凛とした眼差しで、可愛らしい曲でははにかむような笑顔で、寺田蘭世さんはいつ何時カメラに抜かれても素敵な表情を見せてくれていました。寺田蘭世さんは顔のアップがよく映えます。私はよく寺田蘭世さんをかっこいいと言いますが、一般的には可愛いという形容のほうが似合う人です。大きな瞳、お人形のようなスタイル、ロリータチックなブランドのモデルをするなど、確かに寺田蘭世さんは可愛い。しかし、寺田蘭世さんは可愛いけど甘くないのがその魅力です。その人間性には激烈なまでの厳しさがあります。それが彼女をより孤高の存在へと高めています。


 ライブ全般に目を向けると、とにかく楽しいしかないライブでした。乃木坂はこんなにいい曲があったんだと改めて思わせてくれる最高のセットリストだったと思います。乃木坂のシングル表題曲を全員センターで歌う企画も、それぞれのメンバーの良さが表現されていて、どれもとても良かった。スタートが寺田蘭世さんセンターの『ぐるぐるカーテン』で、YouTubeでこのMVを初めて見たときのことを思い出したり、こういう秘密の花園的な世界観に寺田蘭世さんの存在は波を立てることなく溶け込んでいて、その時間は幻想的でありました。特に好きだったのは相楽伊織さんの『制服のマネキン』と鈴木絢音さんの『夏のFree&Easy』。相楽伊織さんの清冽な佇まいとそのダンスが曲にとても合っていて、あの年頃にしか出せない説得力があった。また、2016年大躍進した鈴木絢音さんの『夏のFree&Easy』は、盛り上がる夏の曲調に引っ張られる中で自分を保とうとする鈴木絢音さんの歌の素朴さ、まだ都会に染まっていなさそうな鈴木絢音さんのいなたさと曲のアンバランスな関係が逆にテンションを高めて夏にしか起こり得ない奇跡を爆発させていたように思います。


 7日のクリスマスアレンジメドレーは季節感を無視しつつも白銀の春のような『春のメロディー』に心奪われたし、9日の乃木團ロックアレンジメドレーでは初めて生の齋藤飛鳥さんの生ドラムを見られて感激でした。両日で違うアレンジを披露した『あの日 僕は咄嗟に嘘をついた』は、MVのおかげでどうしてもアンダーの状況と重ねてしまいがちだけど、現状に甘んじない意志が強く伝わってきました。


 終幕への流れは、乃木坂の楽曲の良さが存分に出た素晴らしい時間でした。大好きな曲ばかりだった。特に9日の『春のメロディー』は、私はこの曲が乃木坂の中でもいちばん好きなことを再確認させてくれて、本当にこの場で聴けて幸せでした。ゆったりとしたメロディーに心を揺さぶられながら、ステージサイドから踊るメンバーの後ろ姿を見るのは、なんとも不思議な感覚で、このときのことがいつまでも記憶に残りそうな気がします。中田花奈さんがどんなにこの頃を悔やんだ気持ちで思っていても、私は『春のメロディー』が大好きです。本当に素晴らしい時間だった。このままずっと歌い続けてほしいと願うぐらいでしたが、フィナーレの『シークレットグラフィティー』で皆がお辞儀をするときの、寺田蘭世さんの所作に殊更丁寧さを感じ、満ち足りた気持ちでライブを終えました。


 そして武道館アンダー単独公演を寺田蘭世さんの公演として強く印象づけたのがアンコールでのMCでした。2日間に渡って、アンコールのMCで寺田蘭世さんは熱い言葉を吐きました。激しすぎる愛によって生まれた言葉は自傷しかねない鋭さがあり、しかし、これこそが寺田蘭世さんだなという強さに溢れた言葉で、今この場でその言葉を聞けたこと、前を見据える寺田蘭世を見れたことが何よりもうれしかったです。ファンはアイドルを信じることしかできないけれど、この瞬間、私は寺田蘭世さんを信じることができた。信じることで幸せになれた。宗教だと思われてもいいし、これはおそらく宗教だろうけれど、寺田蘭世さんを信じることで、もう少しちゃんと生きていこうと決意することができた。そこにはもう感謝しかないのです。


 "最弱"だとか"クズ"だとか、寺田蘭世さんは自身を卑下しがちで、人間の持つ醜さを認めつつも、それをなんとか跳ね返そうと闘っています。ぎりぎりで闘っている。自分の言葉と共に内に入り込み、誰の言葉も届かなくなった狂気すれすれの寺田蘭世さん。心の深淵を覗き込むような踏み間違えることのできない場所に佇みながら皆に言葉を届ける寺田蘭世さんは、あの瞬間とても透きとおって見えました。そしてその姿はとても少女らしかった。アイドル然とした物言いが求められる場所で、何も囚われず自由で、アイドルとしてよりも人間として気高くあろうとする姿は、私には触れることができない絶対的な少女らしさで輝いていた。素直にかっこいいと思いました。そうやって言葉を紡ぎながら武道館の中心に立つ寺田蘭世さんは星のようでした。『サヨナラの意味』の初回盤特典映像のアンダードキュメンタリーには、最後のシーンで寺田蘭世さんのオーディション時の映像が収められています。そこで寺田蘭世さんは言っています。

アイドルは星みたいな存在だと思っていて、一生懸命輝いて、その光をファンの皆さんが見て癒やされたりとか、そういう素敵なアイドルになりたいです


 本当に寺田蘭世さんは星です。輝いていて、近くにいるようで遠くにいるようでもある。寺田蘭世さんを好きになると、安易に誰かのことをわかった気になるのは本人への侮辱だなと思うぐらいに、人間のわからなさがわかってきます。私は寺田蘭世さんのことが本当にわからない。そのわからなさや手の届かない不可侵な部分の魅力に惹かれています。そしてわからないなりに信じている。寺田蘭世さんにかけている。私は、強い瞳は未来を切り開けると信じてます。乃木坂のセンターに立つという寺田蘭世さんの誓いは、知らない人には大言壮語に聞こえるかもしれませんが、こうやって寺田蘭世さんがいる世界を過ごしてきた今の私にはとても説得力があり、それは手の届く夢だと信じることができます。


 寺田蘭世さんありがとう。楽しい楽しい武道館ライブでした。2016年は寺田蘭世さんと出会えて本当によい1年となりました。昔から推してきたファンにしたら、ちょうど上り坂になったタイミングで好きになるなんてずるいと思われても、まあ私みたいな新規ファンが増えたから今があるのではないかと言い訳してみます。寺田蘭世さんに限らず鈴木絢音さんや渡辺みり愛さんなど、今乃木坂2期生の勢いがあります。3期生が入り、ややもすれば忘れられた2期生となる可能性も無きにしもあらずな状況ですが、しかし今、2期生は埋もれない輝きを放とうとしています。そしてそれは2017年の乃木坂をさらに明るく照らすものであるはずです。武道館で寺田蘭世さんも言っていたように、ここはまだ夢への通過点です。まだ目指す場所はずっと上です。寺田蘭世さんには見えているはず。私は信じてます。2016年ありがとうございました。蘭世の勢いとまらんぜー!!


 最後に。寺田蘭世さんを見ていると事ある毎に思い出す言葉があります。『銀漢の賦』という小説の一文で、

花の美しさは形にありますが、人の美しさは覚悟と心映えではないでしょうか。


寺田蘭世さんは美しい。




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