乃木坂46『ブランコ』MVと寺田蘭世さん

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 乃木坂46、16枚目のシングルのアンダー曲(シングル表題曲に選抜されなかったメンバーによる曲)である『ブランコ』のMVが期間限定で公開されました。で早速見たのですが、私はそのMVが大好きです。外出中で、ちょうど喫茶店で休んでいるときにMVが公開されたことを知って、イヤフォンで聴きながらiPhoneの小さい画面で視聴したのですが、周りに他のお客さんがいたにもかかわらずちょっと泣きそうになった。寺田蘭世さんありがとうという気持ちになった。良いMV作ってもらえたね。ただ曲のほうはそこまで好きになれず、ゆったりと喋るように歌う感じがラップっぽくもあり、しかしこれはラップとは違うよな、やっぱりフロウか、フロウなのかな、という複雑な気分。


 今回私が盛り上がっているのは、このアンダー曲のセンターが寺田蘭世さんだからです。アンダーにもセンターいるんですよ。乃木坂46は選抜されるされないだけでなく、アンダー内でも序列があるの競争社会の地獄感ありますが…。乃木坂46の中で私が最も好きなメンバーである寺田蘭世さんがアンダーセンターに選ばれたので期待しまくっていたのですが、ラジオで聴いた曲はどうにも微妙で、これでMVまで微妙だったらどうしようかと心配しながら見たわけですが、良かった…。良かったよ…。少なくとも私は『ブランコ』のMVが大好きです。


 旅の途中なのか、がむしゃらに皆顔を汚しながら歩いています。そして見つけるのは竜か何かの空を飛ぶ生き物。全員がその生き物を飛び掴もうとしますがあと一歩。その最中で寺田蘭世さんが覚醒します。他の人にも見えているのか、寺田蘭世さんの背中から羽根が生えてきます。謎の生き物に手が届いたような描写もある。最後の寺田蘭世さんは別の世界に行くことを予期しているのか。


 とまあ5分ほどの映像にたくさんの意味が詰め込まれています。なんとなくスマホゲームのティザームービーにも見えます。しかもこのMVがすごいのは最終的にすべてが寺田蘭世さんに集約されていることです。センターということは理解していましたが、ここまで寺田蘭世さんが主人公だということに驚きました。他のメンバーに申し訳ないぐらい。来年のことを言うと鬼が笑うといいますが、内容に関しても寺田蘭世さんの未来を予感させるものとなっています。つまり寺田蘭世さんの選抜入りです。こんなにあからさまに表現してしまっていいのかと不安になるぐらいです。ちょっと怖いよ。


 寺田蘭世さんもMVがどのように見られるかわかっているはず。しかしその重圧に負けない強さをMVの寺田蘭世さんは見せています。16枚目選抜発表後のブログで寺田蘭世さんははっきりと悔しいと書いていて、その悔しさがMVの寺田蘭世さんからも強く伝わってきます。まっすぐに射抜くような視線の強さ、私は寺田蘭世さんの瞳が大好きです。人を信じさせる覚悟がその瞳にはある。こういう強さというか気高さに私は惹かれます。よく泣くし、自己嫌悪しがちだけど、自分を奮い立たせるように前に進む強さがあって、可愛いだけじゃない強さがある。寺田蘭世さん、可愛いのだけど甘くないのが良いですよね。甘くないのを隠さないのが良い。好きです。

だからはっきり言います
悔しい。

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 寺田蘭世さんらしいというと寺田蘭世さんはらしさとか人を縛るものだと怒りそうですが、私が寺田蘭世さんの良さだと思っている部分、私の好きな寺田蘭世さんがまっすぐに出ているMVを作ってもらえたのは素晴らしいことではないかと私は素直に喜んでいます。スタッフには感謝しかない。あとはもう、MVのように選抜を掴みとるしかないですよ。いけるよ。




追記
 これを書いている間のBGMとして『ブランコ』を繰り返し再生していますが、完全にこの曲が好きになってきた…。しかし、何に対しても意味意味意味と、意味を求めてしまう態度と、それに応えるかのようにわかりやすく意味を与えてくるのには、想像の可能性が狭まってちょっと窮屈だなとも思うのです。