始まったよ!! ハコムスリリイベツアー@大宮ステラタウン(20151129)

 癒やしと安らぎ、そしてときめきを届けるアイドルグループであるハコイリ♡ムスメの初めてのCDリリースイベントがリリース日の11月29日に大宮ステラタウンで開催されました。デビューして1年とちょっと。AKIBAカルチャーズ劇場の箱入りアイドルであるハコムスが、まさかショッピングモールでイベントするようになるとは、1年前の夏にまだよちよち歩きだった彼女達には思いも及ばぬことでしょう。まあ、リリースといってもレコード屋さんでは買えないらしいとかなんとか?(追記:Amazonタワレコでは買えるようになるらしい)


 初めてのリリイベの会場である大宮ステラタウンリリカルスクールがいつもイベントをやっているというイメージ。ちょっと遠いけど、開放的な場所で気に入っています。最後に僕がステラタウンに行ったのは西恵利香さんのCDのリリースイベントだったかな。


 本番のイベントが始まる少し前にリハーサルをやっていて、それをボーっと眺めていたわけですが、鉄戸美桜さんが突然上を見上げて泣き始めて、どうしたんだろうと思ったらステージ上にぶら下がっていたボードにハコムスへのメッセージが書かれていました。しかも縦読みすると「神岡実希」となるという憎い演出。これがリリスクカルチャーか。



 15時から1回目のイベント開始。いつもはステージ裏の客席から聞こえない場所でやっているハコムスの気合い入れが、ここでは元気よく漏れてきます。こういうの聞くとアイドルらしさある…(らしいっていうかアイドルなんですが)。

  1. さよならのプリエール
  2. 避暑地の森の天使達
  3. なかよし
  4. はんぶん不思議
  5. Snow celebration


 1曲目は秋のオリジナル曲『さよならのプリエール』でした。静かに穏やかに、ステラタウンの広場をハコムス色に染めていきます。プリエールを聴きながら、改めてハコムスはすごいなと思いました。


 ショッピングモールなどのオープンスペースでのライブだと、自分達のファンではない人も見ます。それもアイドルの対バンのように、ハコムスは知らないけどアイドルを見ること自体は好きな人々ではなく、本当にアイドルカルチャーから遠い人も買い物の通りすがりで立ち止まって見てくれたりもします。いろんな人が見てくれる。アイドルを見ることに慣れてない人が立ち寄りやすい、そういう場所でライブをするってことはかなり集中力が要ることだと思うんですよ。だって、目の前で小さな子ども達がうろうろしている中で、自分達は曲の世界に入らなくちゃいけないわけですし。ハコムスは勢いで盛り上がってどうにかなるっていうグループではありませんし、ふんわりと穏やかに場の雰囲気を作っていくタイプなので、それが雑多な音が交わるスペースでどう響くのかな、と思っていました。


 それが、『さよならのプリエール』が始まった途端、空気がパシッと漲ったんですね。寒い冬の日の朝、玄関を開けて外の空気に触れた瞬間に肌が張り詰めるような感覚。とても良い緊張感でした。まあ、僕も集中して見ていたので、単純に双方を結ぶ光にノイズが少なかっただけなのかもしれませんが。


 そして、この日は(この日も)小松もかさんが素晴らしかった。曲の世界に入り込んでいて、透きとおった瞳がまったくぶれません。とても綺麗な瞳だった。ショッピングモールでこんな澄んだ瞳を見られるとは思わなかったよ。感謝。


 『なかよし』で泣きそうになって、最後は『Snow celebration』で締め。スノセレは目の前のメンバーと指差しし合うのが楽しいのですが、僕は横から見ていたので指差しし合えないなーと思いながらフリコピしてたら(僕がハコムスで唯一フリコピする曲がスノセレ)、いちばん端だった鉄戸美桜さんが僕に向かって指差しくれて、幸運にも指差しし合えたので本当その優しさに感謝感謝だし今日から鉄戸さん推しになります。




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 2回目は18時から。寒いです。大事なことなので、寒いです。


 夜は2階から見ることにしました。ちょっと遠いですが、ステラタウンは2階テラスからもステージの見晴らしは良好なので、ショッピングモール感を味わいたくてそこから見てみたんです。当たり前だけど夜は真っ暗で、そこにステージがポッと明るく存在しているのが希望の灯しびみたいで暖かかった。そう、ステージの照明も暖色でしたしね。ステラタウンとも縁のとても深い、リリカルスクールのアルバムジャケット『SPOT』を思い出しました。というか飾り付けられている三角フラッグ、リリスクのそのものじゃないですか。

  1. さよならのプリエール
  2. 海へ行こう
  3. Be My Diamond!
  4. 真赤な自転車
  5. スノーブーツのWish


 冷たい空気の中の灯火となったステージにハコムスはいて、それは遠くから眺めていてもとても綺麗な姿でした。『さよならのプリエール』での舞いが夜の空気に合っていました。表情はわからなくても、気持ちはぎりぎり届いてきました。うん、ぎりぎり。あれ以上遠かったら心折れてたかもしれない…。


 『海へ行こう』で突然音が大きくなって、浮かれた感じになったの最高でした。次の『Be My Diamond!』はまた音がおとなしめになったけどね。6人になって再びシンメトリーなハコムスの隊形は遠くから見ていても繊細な美しさがあった。


 撮影可能曲は『真赤な自転車』。2階から俯瞰したステージ全景と、クリスマスツリー越しのハコムスを両方撮りたかったから走ったよ。カメラもレンズもカメコの皆さんには敵わないし、カメコっぽい写真はカメコに任せておけば良い写真をどんどん上げてくれるので、僕はショッピングモールっぽい写真を撮ることに専念しました。ツリー越しの写真は撮れたけど、いちばん撮りたかった子供にレスするハコムスの写真は撮れなかった。1部で目の前に子供3人ぐらいいたのだけど、途中で飽きてどこか行ってしまったのでまだまだ子供にはハコムスが届かなかった模様。残念。撮影可能が1曲のみだと失敗が出来ないので緊張するけど、全部撮影可能だとカメコばかりになってしまって、歌を聴かないライブにハコムスの良さはそこじゃないだろということなので、1曲ぐらいがちょうどよいと思います。


 あとリリイベの1曲目が『さよならのプリエール』というのがとても良い。こういう入り方が大好きです。私達はこういうグループです、というのを始まりからアピールして空気を作っていくのが素晴らしいと思います。この日も途中に夏の曲を歌っても最後に冬の曲で締めくくるあたり、季節感を大事にするところをしっかり心得ていて、そういうハコムスが大好きですよ。


 最後の『スノーブーツのWish』も本当に久しぶり。スノーブーツは最初ほんわかしてて和んでたんですが、途中から皆さん歌詞があやふやになってきたらしく、探り探り歌っていく皆さんにこちらも緊張感が出てきたのが正直なところ。久しぶりですものね…。




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 夜の特典会も終わり、最後に全員から一言ずつ挨拶。最初の阿部かれんさんとぽにょが殊勝なことをしっかりとした言葉で話したことに感心していたら、続く4人の挨拶がだんだんと崩れていって、菅沼もにかさんは「リリイベっていうや…」と、ここでハッと気づき、やつって言いそうになりましたよねもにかさん。鉄戸美桜さんはリリイベと略すのも畏れ多くてリリイベ"さん"とさん付けしたくなるというその気持ちはずっと大事にしてください。


 寒い中お疲れ様でした。持ってきたCD600枚を完売したということで、これはすごいことです。フリーのイベントとはいっても思ってた以上にお客さん少なかったからね。オタク頑張った。自分的にはいつもの人達が多いですね、というかいつもの人達しか認識出来ないのですが、聞いた話によると初めてハコムスを見たという人もかなりいたらしく、無料のイベントをした甲斐があったというもの。それと同時に、カルチャーズ劇場に足を運ぶハードルがやはり高いのかということを改めて感じさせます。チケットの購入方法とか、確かに初めてだと戸惑うことが多いだろうな。慣れると楽なんですけどね。


 次は12月12日(土)、場所は勝どき駅前とのこと。偶然にもその日は太陽のマルシェが同じ勝どき駅前で開かれます。太陽のマルシェというと、2014年1月のマルシェで劇団ハーベストのメンバーが売り子をするイベントがあって、それがとても牧歌的な大変素晴らしいイベントだったので、今回も太陽のマルシェと絡むことがあればなと期待しています。ハコムスが野菜や果物を売るのなら、りんごでもみかんでも喜んで箱買いしますよ。


 まだリリイベツアーは始まったばかりで、これからどういう場所に赴くのか、まだわからないことが多いですが、楽しいツアーになるとよいですね。いろんな場所でハコムスの笑顔を見たいよ。ともあれ、初めてのリリイベ、とても楽しかったです。寒い中、ありがとー!!