ハコイリ♡ムスメ『DX劇団ハコムス ~君の歌、僕の歌~』@AKIBAカルチャーズ劇場(20151110)

 今まで同じ舞台を何回も観てもブログでの感想はひとつにまとめていて、そんなに公演毎に感想を書くことなんて自分には出来ないなと思ってましたが、ハコムスはその壁を軽く越えました。これが好きという気持ちの為せることなのか。


前回の感想はこちら。yuribossa.hatenablog.com


 女優志望の女の子7人からなるアイドルグループであるハコイリ♡ムスメが本格的なお芝居に挑戦する公演、DX劇団ハコムス。その『君の歌、僕の歌』公演の全3回のうち2回目に行ってきました。初回は2週間前であり、さすがに2週間も経つともう1回観たい気持ちが湧いてくるものです。前回の反省を踏まえていろいろ修正してくるでしょうし、どう変化させてくるのか期待しながらの開演。開演前の注意事項アナウンスは内山珠希さんでした。


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 全体を通して話のテンポがすごく良くなってました。初回は転換がもたつきすぎて集中が途切れそうになることがありましたが、今回は舞台を左右に分けて、片方で話を進めながら、もう片方を暗いままセッティングしていて、なるべく場面の切り替えがスムーズにいくようにがんばってました。これは以前の劇団ハコムス『はじまり』でも同じように工夫していましたね。したがって、前回よりもストーリーに集中出来ました。


 そうやって集中して観れたわけですが、主演ということを差し引いても小松もかさんが今回も良かった。台詞がもたつき気味になっても、表情で話をドライブしていく様がとてもかっこよく、その前のめりな勢いが大好きです。最近は見る度に小松さんの瞳が綺麗だなと思っていて、この日もその瞳は銀河のように距離を越えて、遠くからでも輝いて見えて、とても尊く感じるのだけど、握手会はというと毎回宇宙人とのファーストコンタクトのような不可思議なコミュニケーションでして、そういうところも面白いわけです。


 前回は最前で観ていて、初回でもありストーリーを追いかけるのに精一杯でしたが、今回は後方で観ていたので全体を隈なく観れました。まあ話はわかっていますしね。あからさまに笑わそうとしている場面は白けるわけでして、いちばんの面白ポイントとしてひっそりと大爆笑したのが鉄戸美桜さんが驚くシーンでした。自分が気付いたのは「福岡!?」と「1億円!?」の2箇所。鉄戸さんが驚愕の表情過ぎて、目を大きく見開いてまんまるのまま何回まばたきしてるんですか。鉄戸さんリアクション芸人になれますよ。鉄戸さんは感情豊か過ぎて、珠希さんとのシーンで思わず鉄戸さんまで泣きそうになっちゃって堪えていたのにはこちらもグッときてしまいました。そこ泣いちゃだめだから堪えるの大事です。


 そんな感じで鉄戸さんを引き込む珠希さんは安定して良かったし、不良少女は似合ってるし、制服のスカートを折ってるのも正しいし、握手会で聞いてみたら普段はもっと折ってるとのことで珠希さん間違いないじゃないですか。そのうえライブでは私服衣装からちょっと肩を出したりして、もう夏は去ったはずなんですけどね。


 ストーリー自体に目を向けると、しかしまあ本当にどうしようもない男の話です。よく母親は三姉妹産むまで付き合ったよ。そんな父親でもぽにょみたいなできた子に愛されるわけだから、何か裏設定の思い出とかあったりするのでしょうか。


 終演後の挨拶では、2回目なので新鮮な気持ちを忘れずに緊張感を持ってやることを目標にしたと言っていて、そういう意味での緊張感ではないと思いますが、緊張しているなということはハコムスの皆さんからよーく伝わってきました。2週間ぶりですし、しょうがない。そして2週間後の最後の公演でどう締めくくってくるか楽しみです。しかも神岡実希さんの休業前最後の公演ですからね。平日だけどがんばって行くぞ。平日の仕事終わりにハコムスを見ると、休日とはまた違うテンションに自分が支配されて、ほんのちょっとしたことでエモくなりがちなのですが、今回は『君の歌、僕の歌』の2番サビでの神岡さんの歌にちょっと泣きそうになってしまいました。前回のDX劇団ハコムスが終わってから、前回の動画配信のライブ部分を繰り返し見ていて、そのときの『君の歌、僕の歌』と『少女時代』が大好きで、再び『君の歌、僕の歌』をライブで聴けたことに、歌われることがわかっていても感動している自分がいました。菅沼もにかさん、神岡さん、ぽにょとソロで歌われていく『君の歌、僕の歌』に、ハコムスの成長が強く感じられて、そのしっかりと届いてくる歌によってハコムスと僕だけの世界に変わり僕を引き込みます。今でさえフリコピすることも忘れて一心にステージを見つめるしかない自分なので、2週間後はどうなってしまうのか。本当、楽しみよ。ありがとう。