ハコイリ♡ムスメ『ハコイリ♡ムスメ定期便8月号 ~ムスメたちがハコんで来た夏~』@AKIBAカルチャーズ劇場(20150816)

 夏のハコムス最高でした。最近はハコムスに関して最高としか言っておらず、語彙貧乏っぷりを発揮していますが、最高なのだから仕方ない。真夏の太陽が照りつける空の下でなくとも、ハコムスのライブは素晴らしいことをこの日は証明してくれて、野外ライブで浮かれてばかりいた自分のハコムスに対する気持ちに、優しくも涼しい風を運んでくれました。最高だよ。


 8月となり、OP映像も夏仕様でした。阿部かれんさんが森の中で舞うシーンが好きです。どのメンバーも素晴らしい。だけど、砂浜に"LPW"と書いた内山珠希さんに敵うメンバーはいなかった…。最the高…。

  1. 最初のキモチ
  2. 夏の友達
  3. 海へ行こう〜Love Beach Love〜
  4. SUMMER LOVER大作戦
  5. 夏に急かされて
  6. レモネード・キッス
  7. ストローハットの夏想い
  8. 告白


 1曲目は去年が懐かしい『最初のキモチ』でした。そこからの『夏の友達』もお久しぶり。ノスタルジーに駆られるメロディーが、まるで自分に美しい夏休みの思い出があったかのように錯覚させます。そんな懐かしくも心を癒してくれる青春の夏など無かったし、ハコムスが青春真っ只中ならば僕も今が青春のど真ん中であると、この瞬間の夏が何よりも最高なのです。


 夏のカバー新曲1曲目は『SUMMER LOVER大作戦』。この日のハコムスはダンスが皆ソリッドというか、動きがとてもはっきりとしていて、夏のコントラストの高さととても合っていました。特に鉄戸美桜さんの手足の動きのメリハリに目を奪われました。鉄戸さんエアロビっぽさがあります。フラッシュダンスです。観たことないけど。レッグウォーマーがすごく似合いそうな気がします。


 そしてやはり今年の夏の主題歌といってもいい『夏に急かされて』です。内山珠希さん最高だよね。どちらかというと僕は『レモネード・キッス』のほうが好きなのだけど、ナツセカが今のハコムスの代表曲として挙げられても正直そうですよねという気持ち。この曲で堂々とセンター張ってる珠希さんが大好きです。珠希さんが激しく踊ると、ただでさえ露出の多い衣装から、さらにその健康的に焼けた肌が飛び出してきて、ドキドキが止まりません。激しいのは他のメンバーも同じで、僕がいつも通り下手側で観ていると、鉄戸美桜さん神岡実希さんがよく前に来るのですが、この2人の腕をぐるんぐるんさせるダンスの躍動感もすごいです。若さがそのまま手足の動きとなっているような、溌剌とした輝きがありました。ちょっとだけ『インターステラー』のTARSを思い出したよ。いやーでもやっぱり珠希さんですよね。夏によって膨れ上がった自信が"Love Peace World"となって場を支配する圧倒的SUMMERな時間が最高の最高です。ドヤってこその珠希さんだなあ。



 はしゃぎ過ぎるのもよいですが、遊んだら少しは休みたくなるもの。そんな遊び疲れた夏のシエスタのように、激しいハコムスからの落ち着いたハコムス。MCを挟んで、大好き『レモネード・キッス』でした。この曲は撮影可能曲で撮影に専念してたので、あまり記憶にないので申し訳ない。でも間近で見た菅沼もにかちゃんは可愛さだけで出来上がっているような混じりけ無しの可愛さがあって、見惚れるしかありませんでした。サビ終わりで指先を空に指し向けるのだけど、そのときのぽにょのアンニュイな表情も好き。最後、「私のほうが、好きよっ」で横一列になって、幼馴染みのことが好きアピールする皆さんの大好き圧力の可愛さに、有難すぎて僕は拝むばかりです。


 続けて夏のカバー新曲2曲目、斉藤由貴『ストローハットの夏想い』。実は前日に斉藤由貴を聴きまくっていて、この『ストローハットの夏想い』も聴いていたので、このうれしい選曲にちょっと舞い上がってしまいました。メンバーが1人ずつステージに登場して歌い継いでいくかたちで、まず登場したのは鉄戸美桜さん。鉄戸さんが歌い始めた時点で曲の世界観がステージ上に完璧に出来上がっていました。劇団ハコムスとは違うけれど、曲の演出としてハコムスなりのストーリーが作られていたのが、らしくてとても良かったです。しかもみんな歌上手くなったよ。終わり方も1人ずつ、帽子をステージに残してから去っていき、最後は鉄戸さんが床に帽子を置いて、名残惜しさを胸に去っていく様が、夏の陽気な楽しさと表裏一体の儚い切なさを美しく描き出していて、胸いっぱいになりました。穏やかな曲での鉄戸さんが作り上げる淑やかで優しい雰囲気は、やはり門前亜里さん譲りなのかなと思ったり。まだ夏は終わっていないのに、ハコムスが作り上げる感傷のさざ波にやられそうです。


 最後は夏のカバー新曲3曲目、アイドリング!!!『告白』でした。ハコムスのカバー曲群で唯一知ってるのがアイドリング!!!の曲で、しかも自分がいちばん好きだった頃のアイドリング!!!曲をカバーしてくれるので、懐かしさばかりが溢れてきます。これはぽにょ曲でしたね。元気いっぱいのぽにょを観てると夏バテなんてしてる暇ないなと、お肉食べるしかないという気になってきます。




 先日、AKIBAカルチャーズ劇場の夏の新人公演で*Sunshine*を見てきたんです。去年ハコムスが出ていた平日お昼の公演です。その公演を見ていたら、そういえば去年のハコムスもこれくらい幼くて拙かったなと思い出して、この1年のハコムスの成長はすごいなと改めて感じました。パフォーマンスも気持ちも、ハコムスはいろんな面で成長しているのがよくわかります。インタビューでケンカばかりしてたと言っていた去年の夏から、今ではメンバー同士で泊まり合うまでの仲になったんですよ。継続するってことはすごいことです。でも続けるだけでは落ちていくこともあるわけで、そこを上へ上へ伸びていこうとしているハコムスは素晴らしいと思います。


 また個人的なことですが、門前亜里さんが抜けてから、自分のハコムスの見方が享楽的になってきたなと自省。門前さんがいない寂しさを紛らわす反動なのかもしれない。楽しければいいという感じで、だから最高ばかり連呼しているといっても間違ってはいません。それがいいことなのかどうなのか。ただ、彼女達の公演が素晴らしい、唯一無二のものを見せてくれるのは本当なので、それを感謝と共に受け取れることが幸せというか、出会えてよかったなと思うわけです。




 毎月のことですが、8月も観ていて幸せになれる定期公演でした。夏の熱さと爽やかさ、そして切なさが同居した、素晴らしくも涙を拭いたくなるような晴れやかさで、素敵な夏を一緒に駆け抜けているのだなと実感します。7人となって初めての定期公演でしたが、門前亜里さんの不在による喪失感をあまり感じさせない頼もしい公演でした。まあ、僕がこの日までに7人のハコムスをたくさん観ていたからかもしれませんが。門前さんもこの公演を観ていたとのことで、7人がどんな風に目に映ったのか気になります。僕はというと、今更言うことでもないけれど、全員好きです。ときに張り合いながらも、ステージではひとつにまとまって、僕らに癒しとときめきを届けてくれる、ハコムスは素晴らしいグループです。去年は新人公演を見ても、何もブログを書けなかった。それが今では毎回ブログを書くほどに好きになって、人をそこまで好きにさせるハコムスの魅力がこれからもっともっと広がってくれればなと思います。いつもいつものことだけど、ありがとう。