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ハコイリ♡ムスメ『ハコイリ♡ムスメ定期便4月号 ~4月の片想い~』@AKIBAカルチャーズ劇場(20150419)

 去年の夏に結成されたハコイリ♡ムスメ、少女の淡く移ろいやすい心情を優しく描いて、癒やしとときめきを与えてくれるグループで、僕が今いちばん好きなアイドルグループです。夏から秋、秋から冬と、季節が移り変わる毎にハコムスは素晴らしい情景をステージで見せてくれました。そして春、ハコムスに初めての春がやってきました。冬の終わりを告げる3月の公演で、次回定期公演から新衣装で全曲新曲、新メンバー追加と発表され、新しいこと尽くめの4月。桜も散って、若葉が空高く伸びる助走を始めた頃に、やっと公演日、ハコムス第2章の始まりです。心待ちにしておりました。恒例の公演タイトルは『4月の片想い』。秋冬と失恋の曲が多かったので、春は前向きに、夏には両想いになってるといいなと願いを込めての片想いだそうです。

  1. チェキッ娘『抱きしめて』
  2. おニャン子クラブ『いじわるねDarlin'』
  3. アイドリング!!!『baby blue』
  4. うしろゆびさされ組『天使のアリバイ』(菅沼、我妻)
  5. Qlair『SPRING LOVER 大作戦』(神岡、阿部、内山、小松)
  6. 斉藤由貴『いちご水のグラス』(鉄戸、門前)
  7. ハコイリ♡ムスメ『微笑みと春のワンピース』
  8. 上田愛美『なかよし』


 1曲目はチェキッ娘『抱きしめて』でした。チェキッ娘は詳しく知らないはずなのに聴いたことあるこの感覚。歌が届く度に一歩一歩春色に染まっていきます。春を迎えた皆さんの新衣装が素敵でした。明るいパステルカラーのギンガムチェックのワンピース、袖はシースルーで胸には大きな花のブローチが輝いています。我妻桃実さん(ぽにょ)は小さいヒマワリの髪飾りを付けており、一人だけ一足お先に夏少女な雰囲気でした。秋冬に比べてアップテンポな曲が多く、春が来たんだなと音からも実感できます。『baby blue』を歌ってくれたのはうれしかったなあ。初期のアイドリング!!!曲が大好きなので、また聴けることが本当にうれしい。そして、新メンバーも1曲目から登場です。背が高くて顔が小さいわ…。自己紹介によると大阪出身で高1の阿部かれんさん。まだ緊張しているのか控えめな佇まいです。


 びっくりするぐらいにハコムスの皆さんの歌声が力強く、綺麗に響いてきました。先日初めてのボイストレーニングを受けたとのことで、こんなにわかりやすく歌声が変わるものなのかと、やっぱりボイトレ大事なんですね。ハモったりして、歌声が重なり合う瞬間の美しさに磨きがかかっていました。新セットリストでももちろんユニット曲は健在です。中でも鉄戸美桜さん門前亜里さんによる斉藤由貴『いちご水のグラス』が白眉。アップテンポな曲メインの春セットリストにおいて、一息ついて静かに聴かせるこの曲を、2人が丁寧に歌い上げていました。3月の劇団ハコムス『はじまり』の演技をそのまま引き継いだかのような、演じるように歌う2人の姿に引き込まれました。鉄戸さんも門前さんも歌声が綺麗だったし、曲の世界を描き出す瞳の強さが何よりも美しかったです。あと鉄戸さんのバレエの静謐な空気がすごい良かった。


 とにかく皆さん春色すぎてとても眩しい!! 以前、3月定期公演の感想を門前亜里さんに手紙で伝えたのですが、自分が思っている以上に重いのではないかと後悔していて、そのせいもあったのか、この日はなんだか恥ずかしくて門前さんをあまり見ることができませんでした。手紙でしかうだうだできない自らの卑屈さに呆れるし、僕なんか比較にならないぐらい、ひたむきに青春を走る門前さんが眩しかったのかな。握手会とかで伝えたいことをパパッと過不足なく伝えられればいいんですけどね。逆に、いつもは門前さんを追いかけていた視線が、この日は神岡実希さんに多く向けていました。単純に自分の前に来る機会が多かっただけかもしれませんが。神岡さんの優しさも変わらず、いつものように癒してくれます。こちらを向いて見つめてくれるとそれはもう幸せなんですが、神岡さんの遠くを見つめる視線も、見ているとなんだか充実してそうだなと思ったりしてホッとします。


 そしてハコムス初のオリジナル曲の発表がありました。タイトルは『微笑みと春のワンピース』。好きな曲だー、という記憶のみで、具体的な感想が思い浮かばなくてごめんなさい。でも大好きですよ。いい曲もらえてよかったね。センターで歌う人の周りを輪になって踊るシーンがあったはずだけど、そんなハコムスの絆を確かめ合うシーンが大好きだし、皆で手を取り合って前に進もうという優しさがあるように感じました(歌詞わからないのでほとんど妄想)。これまでのハコムスのカバー選曲から外れずに、春らしい朗らかさがあり、立ち止まりかけた人に手を差し伸べて一緒に歩こうよと優しく語りかけてくれるような曲です。すごい適当に書いてるので、次に聴いたときにまったく違う曲の世界観だったら本当にごめんなさい。大好きです。大切に歌ってこー!!


 最後に歌ってくれたのは上田愛美『なかよし』。『ありがとう!おともだち』に通じるような元気いっぱいの曲。曲中に長縄跳びしたり、花いちもんめしたり、とても楽しそうです。曲紹介の際、この曲はハコムスのメンバー同士の絆、そしてハコムスとファンの絆を歌っていると言い、そう言われると聴いててなんだか泣けてくるんですよ(泣かなかったけど)。まったく知らない曲なのに自分でも驚くぐらい心揺さぶられて、歌い終わって挨拶してハコムスがステージからいなくなっても気持ちは昂ったままで、このいつもより浮ついている心をどうしましょうかと、迷うことなく握手ループしてましたね。特に生産性のある会話は皆無でしたが。もっとちゃんと公演楽しかったよありがとうと伝えておけばよかったな。毎回同じこと思ってる。


 おそらく大阪に帰るのだろう阿部かれんさんは早めに特典会を上がり、中学生組も終わって、それでも遅くまで特典会を行い、最後は阿部かれんさん除く高校生組のチェキ撮影がやっと終わった後の本当に最後の挨拶でのことです。小松もかさんと門前亜里さんの口から、新メンバー阿部かれんさんがめちゃくちゃ緊張していたこと、もちろん私達も新しいことだらけで緊張していて、でも阿部さんのために気丈に振る舞っていたと吐露され、そうだよなあと頷きつつ、こうやって4月の公演を無事に成功させたことは素晴らしいなと思いました。全部新曲な上に、アイドルとして右も左もわからない新メンバーも加わるなんて、そりゃいっぱいいっぱいになるのも当たり前で、でも不安な素振りも見せずに堂々としたステージを見せてくれたことに成長を感じました。ってどこから目線よ。その挨拶を聞いていたら、この8人で進んでいく強い覚悟が感じられ、これからも季節の移ろいと共にハコムスを追いかけていきたくなります。絶対楽しいよ。


 公演を観る前からハコムスの第2章は最高なものに違いないという謎の確信があって、果たしてその期待は裏切られませんでした。色とりどりの花が咲いている、新緑眩しい公園に足を踏み入れたような、それもハコムスの温かい春風を背中に受けて、スキップしたら空も飛べそうな軽やかさに溢れた公演でした。春を迎えて皆さん素敵になられていて、その可憐な姿を当たり前のように見てしまいがちだけど、こんな奇跡はそうそう無いよなという思いがあります。それぞれの輪郭が強くなったというか、皆さん自分自身がどういうものを持っていて、それをどうやって見せたらよいか、これまで以上にわかってきている感じがします。女の子強いなーという気持ちでいっぱいです。眩しい光の中を歌い踊るハコムスをもっともっと観たい。そう思わせてくれる公演でした。素晴らしい春をありがとうございました!!


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