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劇団ハーベスト第7回公演『明日の君とシャララララ』@下北沢シアター711

「春よ、来て!!」
 春、来ましたよ。書こう書こうと思って、やっと書き上がりました。しかしまとまりのない感想だ…。

あらすじ:高校最後の春休み、のあは、同じマンションに住むいとこ 聖の結婚パーティーの準備に追われる日々。同じくいとこの里香は大学受験の合格発表を控え、それぞれの春を迎えようとしていた。
ある日、のあは6年前に亡くなった聖の父親・光央とまさかの再会。聖に会うためにやってきた光央だが、会うためにはある問題をクリアしないといけないようで・・・。
おのれの春を掴むために、少女たちは家族やマンションの住民も巻き込み、ジタバタ狂想曲を奏ではじめる!!
少女たちに無事、春は来るのか?そして光央は、聖に会うことができるのか?桜が見守るマンションで起こる明日のための物語。

公演情報 | 劇団ハーベスト オフィシャルサイト


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 座長高橋紗良を中心に紡がれる別れと旅立ちの物語。皆に気を配り誰もが幸せになれるように立ち回る高橋さんが素晴らしかったです。冬の公演で実力を見せつけての座長、いろいろ苦労があったと思いますが素晴らしい舞台でした。座長として本当にがんばってました。3つの物語を撚り合せ、誰よりも優しい役を高橋さんが丁寧に演じていたように思います。


 3つの人間関係が描かれており、それぞれ大切な人との距離に苦しんだり悩んだり、それらが絶妙にリンクしています。聖と光央、里香と香織、紘音と優衣。どの関係もばらばらではなく、母親の香織に言ってはいけない言葉を吐く里香を聖が抱き止めたり、紘音と離れたくない優衣に里香が離れられない香織に対する気持ちを伝えたり、相互に絡み合う距離感がこの家の暖かさでしょう。


 泣ける。泣けることにフォーカスし過ぎるのはどうかと思うけれどそれでも泣ける。娘がいなくても泣ける。たぶん娘持ちの父親なら号泣必至だと思います。まず、高橋紗良演じるのあにしか見えない光央がいることをのあが両親に説明して、それを父親の鉄男が信じるシーンで泣ける。赤の他人である優衣が親娘のやりとりを馬鹿らしく見ているのに、たとえ非現実的でも娘の言うことを信じる鉄男に泣けてきます。とにかく鉄男がいいお父さんすぎる。あんな父親がいたら、そりゃ娘も美しく育ちますわ(のあの姉は元ヤンだけど)。最後、土下座する鉄男の尻を蹴ってからの姉もねと鉄男の会話。鉄男の愛が溢れすぎて、もねが泣いちゃってるじゃないですか。


 あと、まあ、ね、ウェディングドレスはずるい。布施さん美しいよ。泣くよそりゃ。ウェディングドレスもですが、今回は衣装替えが多かったです。その中で黒一色の衣装でほぼ出ずっぱりだったのが加藤梨里香さん。加藤さんのアカペラには鳥肌立ちました。ミュージカル観に行きたくなるわ。あとはくぼさゆの鼻歌かな。くぼさゆの鼻歌が聞ける春が訪れたことに感謝感謝感謝。


 この春は3回観ましたが、まあ最後の千秋楽はみんな馬鹿みたいに泣いてましたね。泣きながら、のあのために手を上げる望月瑠菜さんにこちらも泣き笑いですよ。あんまりステージが涙でいっぱいになると、こちらは逆に冷静になってしまうのですが、そうは思っていても演技してて溢れてきてしまう涙が綺麗すぎて感動してしまいました。涙の尊さに順位はつけられない。けれど千秋楽の最後、のあが桜を見上げながら最後の台詞「春、来たね」と言ったときの零れ落ちる寸前まで溢れた瞳から、涙以上に溢れ出すやり遂げた達成感が感じられ、なによりも美しかったです。


 何回も劇団ハーベストの公演を観てきて、公演を続けていくと成長するのは当たり前みたいに思われますが、でもその期待に応えるのは並大抵のことではありません。しかし実際、劇団員の皆さんはめちゃくちゃ成長していて、本当にすごいなと思います。春も素晴らしい舞台でした。僕にも春が訪れましたよ。ありがとうございました。最後に言いたいことは、僕は群馬チーム大好きです!!




P.S.
 結構いろんなこと書き忘れている気がします…。