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『5windows』@恵比寿映像祭

 漂流する映画こと『5windows』が新作を引っさげて恵比寿にやってきました。恵比寿映像祭に合わせて、恵比寿ガーデンプレイスの様々な場所で上映していて、全部回ろうとすると結構な時間がかかるのですが、なんとか全部観て回りました。映画館で観るわけではないので、環境音と映画の音楽が混ざり、街と映像が融合する日常とは少し違った空気感がありましたね。


 久しぶりに観た2011年の『5windows』は以前観たときよりも中村ゆりかさんの透明度が上がっているように思えて、びっくりしました。こんなに透明感溢れていたのかと、時が経つにつれて、美しく透きとおっていく映像があるのでしょうか。今回、恵比寿ガーデンプレイスの7箇所で上映していて、中でも恵比寿ガーデンプレイスタワー38階の展望室で観られる中村ゆりかさんメインの短編が、ロケーションと合いまって素晴らしかったです。モニターの背後には38階から臨む東京の風景が広がっていて、その開放された景色を前に佇む中村ゆりかさんには妖精のような浮遊感、非現実感がありました。


 他には電車が重要なキーとなる長尾寧音さんの短編を、後ろをガラス越しに山手線や埼京線が通る場所で上映していたのにはなるほどと思いました。映像の中身と上映場所がリンクしていると考えるならば、中村ゆりかさんを高い場所で上映したのはやはり空をイメージさせるからでしょうか。確かに夏の空を見上げる中村ゆりかさんは美しかった…。


 2015年2月の恵比寿で撮影された新作は広場と地下通路で上映されていて、広場での映像はスクリーンも音も大きくて、恵比寿の街と一体化していました。昔の作品とは微かにシンクロしていて、しかし新作は恵比寿という地でなければ出来ない映像となっていました。歳月を経ての、2人がダンスするシーン、変わったものと変わらないものが交差していて素晴らしかったです。


 僕が観に行った日はいつも寒くて、屋外の上映は震えながら観ていたけど、寒さ以上に感動で震えていたと思うし、本当に観れてよかったです。またどこか、漂流するなら観に行きたいな。
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