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ハコイリ♡ムスメ『ハコイリ♡ムスメ定期便2月号~2月のときめく鼓動~』@AKIBAカルチャーズ劇場(20150211)

 2月です。寒いです。ときめく鼓動です。ハコムスの定期公演はだいたい月の終わり頃だったのですが、今回は11日ということではんぶん不思議というかなんだか不思議な気分です。


 公演への期待を高めるかのようや、公演日までに小出しでメンバー別の『忘れない』動画が上げられました。こういうティザーいいですよね。僕はその中でも神岡実希さんの動画が大好きで、何度も繰り返し見てしまいました。ちょっと含みを持たせた笑みと静かに響く余韻に、神岡さんの優しさが伝わってきます。もう少し長いバージョンも見たかったな。



劇団ハコイリムスメ『忘れない』 神岡実希Ver. - YouTube


 2月の1曲目は『ホワイトラビットからのメッセージ』、今回は菅沼もにかさんがセンターでした。この曲はセンターがその時々で変わると初披露のときに言っていましたが、これまでずっと門前亜里さんがセンターだったので、もう僕にとっては門前さんの曲なんですよね。門前さんの心のさざめきがそのまま伝わってくるような、危うく揺れる歌声が大好きで、思いもしなかったところをふわりと撫でてくるようなくすぐったさに僕は魅入られていました。それがもう聴けなくなるなんて…。悲しい…。菅沼さんのころころと毛糸玉を転がしたような歌声も良いですが、聴けなくなった歌ほど美しく思い出すものなんです(他の曲でも門前さん聴けるでしょ)。しかし、誰がセンターでも『ホワイトラビットからのメッセージ』は真っ白い情景を浮かび上がらせますね。遠くを想い、じんわり響く温もりが伝わってきます。


 また、改めて良さを実感したのは『はんぶん不思議』で、ずっと歌っているからこその自信のあるハコムスらしさがあって見入ってしまいました。新しい曲はもちろん、定番の曲も丁寧に歌っていくのは大事ですよね。この日は、輪郭のある柔らかさというか、強いしなやかさ、矛盾しているようだけど、女の子が成長していくにつれ人を美しく見せる優しさのようなものがありました。


 そんなこんなで公演のメイン演目の前にかなり満足なわけですが、2月の目玉は新作の劇団ハコムスでした。卒業式の日を舞台に、全員が入れ替わり立ち替わり繰り広げる、卒業をテーマにした劇。ついこのあいだ夏だった、クリスマスだったというのに、もう桜の舞う季節なんですね。学校の様々な場所でいろいろな気持ちが錯綜します。中でも劇の最後、曲に繋がるいちばん大事な部分を任された鉄戸美桜さんと門前亜里さんの演技がすごかった。本当に素晴らしかったです。そこに至るまでも、息をするのが憚られるぐらいしんとした空気でしたが、この2人の物語が始まったら教室の窓の外で風に散る桜のひらりと舞う音さえも聞こえてきそうな静謐さに満ちてきました。卒業していく門前さんに忘れ去られることが怖い鉄戸美桜さん。切ないよー。そして、ここからが始まりと、その場の誰よりも遠くを見つめながら呟く門前亜里さんの真っ直ぐな瞳を前にして、僕の心が無音になり、辺りは桜が渦を巻いて、門前さんしか見えなくなって、どうしようもなく、ぽっかり開けた真上の青い空を仰ぎ見たところで音楽がスタート。チェキッ娘の『はじまり』でした。劇から曲へ、昂ぶった気持ちがそのまま音楽へ見事に繋がっていって素晴らしかったです。


 まるで門前亜里さんがハコムスを卒業するかのようでした。って歌い終わったら、門前さん自身そこに触れていましたね。笑いながら卒業しませんからと言っていたけど、あの流れで本当に卒業しても僕は笑顔で祝福するよ、そう思えるぐらい真に迫っていて胸を打たれました。4月から高3の門前さんもそろそろ進路について真面目に考えないといけないはずですし、僕はいつでもこれが最後かもという心持ちで見ていますよ。曲が終わった後に菅沼もにかさんが泣きながらいい曲だと言っていたのには同感です。いい曲をさらに素晴らしいものにしているのが劇団ハコムスで、これがハコムスの持ってる強み、曲の世界を広く深く鮮やかに表現する力なのかなと思います。曲も含めて約15分の長い一幕でした。長かった(泣)。全員出して見せ場も作ろうとかするとしょうがないですよね。あと、これは僕の好みの問題でしかありませんが、転換が多い話は苦手だと気付いてしまったよ(泣)。ただ、皆さんの熱演は素晴らしかったです。普段とは違う内山珠希さんのシリアス演技も良かったなあ。


 公演の終わりは『Be My Diamond』でした。この日は最前のいちばん端っこで見ていて、ちょうど斜めに並ぶときの直線の延長に自分がいる形になり、そこから見るとそれほど綺麗に列が揃ってなくて、正面から見ると美しいのだろうけど、実際はこんなものだよなと苦笑。いえ、でもそこもピシッと揃えてもらいたかったです。大サビで回転しながらセンターに来る門前亜里さんの優雅さはいつ見ても息を飲みます。


 このようにブログを書いていて、いつも思うことだけど、個々のメンバーのこういうところが良かった、今日のライブのこの部分が最高だった、というような一点に集中した感想がハコムスに関してはパッと浮かばないことがもどかしい。毎回のごとく、その場の居心地の良さに癒やされて、明け方の靄にふんわり包まれた知らない街を彷徨う、そんな感じなのです。穏やかな空気でそのまま眠ってしまっても帰り際ハコムスの皆さんが優しく起こしてくれそうな気さえします。素晴らしい子達だから、もっとしっかり見なきゃ、とは思うのですが、いざ目を凝らそうとしても焦点がぼんやりしたまま、優しさの粒子が視界を包み込みます。それでもいいのかなと思いますが、本当はひとりひとりにもっとフォーカスしていきたい。門前亜里さんに関してはいっぱい書けるということは、やはり興味の差なのかな。全員好きなんだけどな。


 最後に次回、3月の定期公演の告知。リーダーの小松もかさんが神妙な顔で、次回公演で大切な発表があると口にしました。緊張が走ります。3月、終わりの季節ですね…。


 ともかくも、2月もハコムスの皆さんは素敵でした。『はじまり』は素晴らしかったし、それが見れるのもあと1回のみ。期待と不安の3月ですね。劇団ハコムスで胸が締めつけられ、『はじまり』の優しさでほどけた公演でした。幸せな時間をありがとうございました。本当はこんなところで感謝を述べるより、直接握手会で言ったほうがいいのだけど、いざ握手会に参加すると、めっちゃかわいい女の子が目の前にいて、もう思考は停止状態で、なんとか会話出来たらいいなぐらいの体たらくで一言二言他愛のない会話を交わし、流されるのです。そして、後になって考えてみると、やっぱりありがとうっていちばん先に伝えるべきだったなといつも後悔します。そのせめてもの償いでブログで感謝の言葉を連呼しています。あんまり感謝し過ぎると、メンタル凹んでるでしょと思われそうですが、実際ボコボコだし、厳しい日々をハコムスの皆さんに救われているので感謝しかないのです。ありきたりだろうけど、ありがとうとしか言えないの。ありがとうございました。3月を楽しみに待っています。