ハコイリ♡ムスメ@GIRL'S NATURAL LIVE(20150114)

 新年明けて、まだ14日というのにもうハコムス3現場目です。フルスロットルじゃないですか。今回はホームのAKIBAカルチャーズ劇場にて仙台はステップワンのmImiさんとの2マンライブです。ずんだ美味しいよね大好き。mImiは夏に見たとき小学生!! とびっくりして、この冬見たらまた小学生!! とびっくりしたけど学年上がってないのだからそりゃそうですよね。仙台までステップワンショーケースを見に行ったの思い出すなあ。『クラスメイト以上』を数年ぶりに聴いたけどやっぱり好きです。衣装が羊のモコモコ衣装で皆さん可愛いのだけど、頭につけた羊の耳で踊りづらいのか、ライブ途中で耳を外したゆりぼーの、拘束具から解き放たれたような、その後の躍動感すごかった。


 後番のハコイリムスメはキラキラセトリとのこと。Twitterでキラキラだから来てねと結構宣伝してましたね。ハコムスは普段からキラキラなのだから、それを踏まえてのキラキラはどんなキラキラなのだろうと宝石箱を開けてみたら、冬の大三角形よりも美しい星座がステージに輝いていました。これがいわゆる真冬の星座たちに守られてっていうやつか…。尚、鉄戸美桜さんはお休み。受験がんばってください!!


 『シンデレラたちへの伝言』を久しぶりに聴けて夏を思い出しました。最近夏を思い出してばかりです。夏の新人公演ではソロ曲だった『シンデレラたちへの伝言』を、夏に歌えなかった我妻桃実さん(ぽにょ)がやっと歌えたことをかなりアピールしていて面白かったです。最後に『レモンドロップ』、年末にも聴いたのに、なんだかこの日の『レモンドロップ』はより夏をフラッシュバックさせてきて、何かがこみ上げてきそうでした。キラキラだったからかな。たぶん夏に見たときと似たような席で見たからだと思います。横1列になって後ろから前へ歩きながら歌う場面があるのですが、あの夏が大波のように押し寄せてきました。内山珠希さんのビーチサンダルはかっこよかったな。帰宅後、湧き上がった過去へ手を伸ばすように新人公演で買った写真を見返して、たった半年前なのにみんな若いなーとか笑ってしまいました。


 とは言いつつもハコムスはやはり今です。当たり前だけど皆さん美少女で、可愛いことをことさら可愛いと言いたくなる際立った雰囲気がこの日はありました。特に小松もかさんを見て、より可愛いと思うようになりました。もともと可愛いことは承知しているのですけど、素敵になられたなと意識して思うようになって、ただ、どこがどう変わったからさらに可愛いと思えるようになったのか、自分でもよくわからないのがもどかしい。本人が変わったのか、見てる自分の心境の変化か、ほんのちょっとの匙加減で見え方が変わる世界で、ハコムスは輝いて見えました。いやーもうハコムス全員美少女なんですよ。そんな美少女達が歌う世界観がまた素晴らしく、儚い蜃気楼のような時間を僕は彷徨うわけです。


 そして、ここからが本題なのですけど、門前亜里さんの瞳がとても綺麗です。また門前か。そうです。この2015年に最も美しく尊いものを挙げよと言われたら迷い無く門前さんの瞳と断言出来ます。いや、アイドルや女優の瞳なんてみんな綺麗でしょと仰るかもしれませんが、スクリーンの中でしか見れない天上のお方はいざ知らず、身近に見れる人の中であれほど心が浄化される瞳に出会ったことはありません。なんというか、何か裏で小細工をしているのではないか、ステージに出る前に目薬いっぱい差してるでしょと疑いたくなるほどの、涙が零れないぎりぎりで揺らめく瞳を見ていると、こちらもその波間に呑まれそうです。泣いているのとは違うと思う。思いたい。門前さんの瞳を見ていると、自分から余計なものがどんどん削られて、まるでつららのような細い芯だけになるような、そんな気分になります。自分はつららほど透明かと言われるとそうではないですが、それでも門前さんに影響されて自分までも透きとおっていきそうな感覚があります。多感な時期を過ごしているであろう門前さんの、その激しかったり穏やかだったりする心の揺れが瞳の湖面にきらめくとき、とても崇高な想いを感じます。


 話変わって、Twitterでの門前亜里さんを見ていると、なんだか懐かしさがあります(Instagramを消してしまったの残念過ぎる…)。ああいう時間が自分にもあったはず、もう忘れてしまったけど、時折心がむずむずするのは、その気恥ずかしさがチラと頭を掠めるからでしょう。今をひた走る青さが眩しいです。どこまで自分が青春の真っ只中にいることに自覚的なのか気になります。それと共に、たまに見せる少女の翳りが愛おしいです。明るいだけでは惹かれない魅力がそこにあります。握手会などで話す機会のある人を少女と呼称するのはなんだか恥ずかしいですね。でも門前さんは少女らしさがすごくあると思います。教養がそうさせているのでしょう。周囲の人達に恵まれているのだろうなと思います。願わくば、門前さんと好きな本や映画についていろいろ話したい。小川洋子が好きと以前言っていたけど、『沈黙博物館』は読んだことあるだろうか(僕にとって無人島に一冊持っていくならこれ的な小説です)。青山七恵柚木麻子を愛読してそうとか。握手会で話せばいいじゃないのという話ですが、握手会のテンポではなかなか話せる感じではないし、もっとゆったりした空気で会話したいです。


 門前亜里さんは皆さんに愛を届けたいとか、愛についてよく言います。愛というと、僕は大学生の頃に読んだ舞城王太郎の『好き好き大好き超愛してる。』の冒頭の一文を思い出します。

愛は祈りだ。僕は祈る。僕の好きな人たちに皆そろって幸せになってほしい。それぞれの願いを叶えてほしい。温かい場所で、あるいは涼しい場所で、とにかく心地よい場所で、それぞれの好きな人たちに囲まれて楽しく暮らしてほしい。最大の幸福が空から皆に降り注ぐといい。僕は世界中の全ての人たちが好きだ。名前を知ってる人、知らない人、これから知ることになる人、これからも知らずに終わる人、そういう人たちを皆愛している。なぜならうまくすれば僕とそういう人たちはとても仲良くなれるし、そういう可能性があるということで、僕にとっては皆を愛するに十分なのだ。世界の全ての人々、皆の持つ僕との違いなんてもちろん僕はかまわない。人は皆違って当然だ。皆の欠点や失策や間違いについてすら僕は別にどうでもいい。何かの偶然で知り合いになれる、ひょっとしたら友達になれる、もしかすると、お互いにとても大事な存在になれる、そういう可能性があるということで、僕は僕以外の人全員のことが好きなのだ。一人一人、知り合えばさらに、個別に愛することができる。僕たちはたまたまお互いのことを知らないけれど、知り合ったら、うまくすれば、もしかすると、さらに深く強く愛し合えるのだ。僕はだから、皆のために祈る。祈りはそのまま、愛なのだ。
好き好き大好き超愛してる。 / 舞城王太郎

STARFLIGHT GIRL


読んだ当時、なんて真っ直ぐな文章だと思いました。アイドルソングの歌詞と同じぐらい純粋に満ち溢れています。ただ、初めて読むのが今ならそれほど感動出来たかわかりません。若い頃だったからあれほどこの文章に心を打たれたのでしょう。愛は祈り。また、もうひとつ引用させてもらうと、美しいものは祈りのかたちをしているそうで、これには僕も同意します。

うつくしいものは「祈り」のかたちをしているなあとふと思い。ためしに自分がいままでわーっとなったものをふりかえってみたらどれもこれも「祈り」のかたちをしているように見えたので、ますますわーっとなった。

そいつは祈りのかたちをしているか? - Mellow My Mind


門前亜里さんの愛には祈りに似たものがあると僕は感じられます。何かを希求しているような、それでいてすべてを許しているような、そんな姿に見えます。僕は普段の門前さんを知りません。学校では真面目なのかな、おちゃらけてるのかな、帰り道かき氷食べたりしないかな、とか想像するだけです。でも僕の目に映るときは女優なんですよね。舞台に上がったときの凛とした佇まい、優しい眼差し、そこには祈りのかたちがあります。あるように見えます。そしてそれは、とても美しいです。好きを超えて美しいなと思う瞬間があります。あまり神格化するのも躊躇いますが、そんな気持ちです。僕は今も、門前さんから溢れるたくさんの愛で支えられています。その優しさにいつも救われています。素晴らしい世界ではないでしょうか。うん、書いてて恥ずかしい。


 私事ながら、平日は仕事もあるのでイベントは余裕が無い限り行かないです。行っても気持ちが仕事モードから切り替えられなくて楽しめないときがよくあるのですが、ここ最近のハコムスはすべて平日なのに参加していて、しかも全部穏やかで癒された気持ちになって帰っているという、幸せな期間となっています。感謝ばかりです。貴方達の輝きが僕の道を明るく照らします。門前さん曰く、今年はハコムスの曲の世界観をもっと広めていきたいとのことで、なんだか今後の活動も活発ですし、微力ながら少しでも背中を押す力となれたらと思います。素晴らしい時間をありがとうございました。




P.S. ひとつだけ、門前さんは自己紹介で「絶対笑顔で……」と言うのですが、厳しく自分に課す掟のようなその絶対が僕は苦手で、真面目なんだろうけど思い詰めることのないように、と願っています。