大浦央菜さんの『スッピンと涙。』とちっちゃい手

 3月に観た『僕たち可憐な少年合唱団』から未だハロプロ研修生熱気冷めず、5月4日、初めてのハロプロ研修生発表会に行ってきました。今回は公開実力診断テストということで、研修生が一人ずつ歌を歌って、研修生として成長したかどうかを歌の先生やダンスの先生に評価されるという、ガチすぎて地味なコンサートです。中野サンプラザのステージにたった一人立って歌うというのは僕だったらガクブルものですが、研修生の皆さんは物怖じせずにパフォーマンスしていて、ただただすごいなと思いました。
 何故研修生発表会に行くのか、もちろん誰よりも歌を聴きたかった大浦央菜さんのためです。舞台の大浦ひろひろが本当に素晴らしかった。3月の舞台で観た感動が僕をハロプロアンダーグラウンドシーンのゼロポイント、即ちハロプロ研修生発表会に足を運ばせたわけです。
 結果から書くと段原瑠々さんと室田瑞希さんの『Memory 青春の光』対決となり、段原さんがベストパフォーマンス賞でした。いやー、段原さん上手かった。歌が上手すぎた。歌にすべてを注力していて、ダンスとかその他諸々のパフォーマンス諸要素を差し引いても段原さん歌が上手すぎた。でも僕は室田さんのほうが好きでした。段原さんに歌では敵いっこないと他の部分、ちょっとした仕草だったり表情だったりで頑張ってた室田さんに僕は好印象を抱きました。
 だけど、迷った末に僕は岸本ゆめのさんに投票しました。歌もダンスも突出したすごさは無いけど、とにかくキラキラしていた、岸本さんのそのキラキラにやられてしまいました。アイドルとは輝きだと、歌やダンスも大事だけど、単純な言葉では還元できないもの、それを持ち合わせているのがアイドルだと思うし、岸本さんにはそれが溢れていました。上手で見ていて、ちょうど上手の段差のあるところからジャンプして降りるシーンがあったのですが、もうそのジャンプがやばかった。比喩じゃなくて全身からダイアモンドダストのようなキラキラが振りまかれていました。
 あれ? ひろひろは? そう、大浦ひろひろは難しい『スッピンと涙。』をしっかり歌いきっていました。ひろひろも良かったです。良かったけど期待しすぎて正直評価できませんでした。今になって思い返してみると、やはりひろひろに投票すべきだったのではとちょっと後悔するほどひろひろの歌も素晴らしかった。そして表情。あのジュリアンで魅せたのと同じ、見る人を釘付けにする表情。うん、ひろひろの歌、しっかり届いたよ。でも直感は岸本さんでした。きしもんの輝きこそアイドル。ごめんね。それと、あと一歩及ばず悔しそうに泣きながら言葉を絞り出す室田さんがこの日のハイライトでした。3時間もの長い発表会でしたが、皆の真剣なパフォーマンスで全然退屈になりませんでした。あっという間。全部終わってお見送りハイタッチも終わった後の心地良い疲労感、たまりません。
 でです。それでです。ひろひろの歌が素晴らしかったで終わればブログ書くまでもなくTwitterでひろひろ良かったけどきしもん投票したよーで済む話ですが、本題はここからです。公開実力診断テストが5月4日、その翌日5月5日にJuice=Juiceの個別握手会がありまして、何故か研修生も駆り出されていて、研修生と握手できるとこのこと。そこになんと大浦ひろひろも!! もちろん行って参りました。これ、事前にキャラアニでCDを買わないといけないんですが、買う時点では誰と握手できるか不明とのこと。え。。。 握手したい人と握手できないかもしれないなんて。。。 最初からトレードありきなんですね。ど、どうするか、と迷うこともなくポチッとな。初キャラアニです。
 そして届いた握手券、大浦ひろひろ券来ませんでしたね。絶対来ると思ったのに。来るという確信しかなかったのに。日和って6枚という微妙な枚数、当日会場で見渡したら皆数十枚の握手券を抱えてて、これでこそ我が軍かと敗北した次第です。でもなんとか頑張って大浦ひろひろ券手に入れました。ひろひろやったよ!! 券を手に入れたことで既に感極まって泣きそうになるのを必死に耐えて田辺大浦レーンへ。待ちが無くて行ったら即握手ブース。入るとひろひろちっちゃい!!(当たり前) あの8人の研修生の中でもいちばん小さいひろひろを舞台でずっと見ていたはずなのに、こう目の前にするとやっぱりちっちゃい。ひろひろというよりやっぱりへろへろだな~と狼で仕入れた知識で語りたくなるけど、そのひろひろの前に田辺奈菜美さんがいて、まずはななみんとの握手ですよ。やっぱり言うべきなのは前日の研修生発表会のことかなと頭の片隅で思いつつも僕はどうしても少年合唱団について伝えたかった。何よりもまず舞台に感動したことを伝え、その流れであの舞台でハロプロ研修生に興味を持ったことを話したらななみんびっくり。そして、ここからが2014年5月5日の奇跡なのですが、もう目の前にお客がいなくて手持ち無沙汰だったひろひろがそのななみんへの言葉を聞いてこちらに顔を向けたのです。ひろひろがこっちを向いたー。可愛い!! 可愛い!! あー、可愛い!! ちょこんと見上げる感じで、ひろひろがよくするあのふあーって感じの半開きの口でこちらを見つめてきます*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・**・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・**・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・* 可愛すぎではないでしょうか。
 わかってます。以前から見てきた人にとってはひろひろはへろへろだってことは。でもね、周りがへろへろ言うほど、みんなはわからないけど僕だけは本当の彼女の良さを知っている的な、所謂オタクがハマりやすい深みに敢えて飛び込むというか溺れるというか、みんながへろへろ言えば言うほど僕はひろひろなんですよ(机をドン!)。合唱団新規であり、へろへろがひろひろに脱皮した瞬間に立ち会って好きになってしまったので、あまりひろひろのへろへろな部分を知りません。でも、そこから昔のへろへろをいろいろ知るようになって、ひろひろもへろへろも益々好きになっている自分がいます。
 と、肝心の大浦ひろひろとの握手なんですが記憶が無いのです。ななみんとの会話のときにこちらを見つめられて、それだけですべてが伝わったような、そんなことは絶対確実に無いのですが、とにかくあの視線に僕の心は舞い上がってしまったのです。既にため息しか出ない自分を奮い立たせて、なんとか挙動不審にならないよう努力しながらジュリアン良かったよ、と言ったような言わなかったような。びっくりしたのは、ひろひろとの握手、体の小さなひろひろのもちろんこちらも小さいひろひろの手の握力がその小ささからは想像出来ないほど強かったことです。ちっちゃな手でギュッと握ってきて、それで上目遣いですからもう完全に心持っていかれてます。
 最近というかここ数年でいちばん堅く握り合った握手だったように思います。アイドルの中には手と手が触れるぐらいのふんわりした握手をする人もいます。人それぞれであり、それは責められません。そういう握手になってしまうのも仕方ないかなと僕は思っています。仕事とはいえ、知らないおっさんと握手するのはやっぱり怖いですもん。だからギュッと握ってくる、ひろひろのその度胸の良さには泣きそうになりました。手を握るだけで心も掴めるものなのですよ。
 この日の握手会、いろんな人を回って、最後に田辺大浦組と握手したのですが、ひろひろのおかげでそれまでの握手すべてが吹き飛びました。ええ、ひろひろの見上げる瞳とちっちゃい手がすべてです。
 今、ずっとあの中野サンプラザの『スッピンと涙。』を思い返しているんですよ。ハロ!ステで流されたダイジェストのひろひろも見ました。時間が経てば経つほど、あの日のひろひろは本当に素晴らしかったなと評価が絶賛に近付いています。休日に予定が無く部屋で一人ボーッとしていると、空虚な気分に襲われて落ち込むことが多いので、僕はなるべく外に出ようと日頃からアウトドア派と宣言するほどではないけれどアンチインドア派として行動していましたが、そんな僕の何も無い部屋でもひろひろの歌が流れると、なんだな深く頷きたくなるような幸福の兆しに触れた気になります。そしてななみんと握手していたときにハッとこちらを向いたあの目を思い出すのです。早くひろひろに会いたいな。



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