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劇団ハーベスト『反重力ガール -starting over!!-』

 観る度にどんどんハマっていく劇団ハーベスト、受験が終わったメンバーも含めた夏以来の全員公演です。ちなみに今のところのベスト現場2014は劇団ハーベストのみなさんが売り子をした太陽のマルシェ、最高の休日でした。
 今回はタイムスリップありのバンドもの。そういえば去年の春もバンドでしたね。あのときから進化してるのか、一年が実りある一年だったのかというと、すげー進化してました。春よりも夏よりも冬よりも、グンと成長してました。というか劇団として一致団結している気持ちがこれまででいちばん感じました。すごい。それが全部笑いに、お客さんを笑顔にするベクトルに真っ直ぐ向いていて、観ていてずっと笑っていました。今回はみんな主人公のように舞台上で生きていましたね。嘘、ごめん。脇役に甘んじていた人もいたわ。正直なところ、今までは作っている側もデキる人に任せがちだったように思います。そりゃそのほうが安心ですものね。それが今回は誰かに頼るというのではなくみんなで作り上げていく、みんなで一つの物語を紡ごうと、バラバラに生きているようで一つの目的を持っているような一体感が今まで以上にありました。
 タイムスリップものは余程の奇跡でもない限りどこかで綻びが出るもので、そこをどうやって気にさせないかが腕の見せ所だと思うのですが、今回は結構トリッキーでしたね。1回目観ただけではわからなかった。。 3回観た今もすべてを理解しているとは言い難い。。 いいのかこれで(笑)
 緊張感あった冬の三人芝居で得るものがあったのか、松永ミチルさんがよかったです。山本萌花さんと張り合った場面は迫力あったし、最後のギターがかっこよかった。それ以上にハマっていたのは望月瑠菜さんです。独特の空気感を持つ彼女をどうやってハーベストの舞台に取り入れるのかと思ったら未来人でした。ロックンロール大好き22世紀人。テンションやばいFuture Girlは千秋楽のライブでお客さんを立たせて最高にロックンロールでした。青山美郷さんは難しい役でしたが、めまぐるしく変わる表情を見ているだけでも楽しくなります。何故か青山さんには新人社会人役が似合います。いつか青山さんをバスガイドにハーベストバスツアーをしましょう。主役の山本さん加藤梨里香さんは言わずもがな。山本さんはタイムスリップ前のムスッとした役とタイムスリップ後の元気な役を瞬時に切り替えてて見事だなと思いました。
 タイムスリップものは辻褄合わせはともかく、なんだかんだ巡った時間の末に最後がうまく大団円すればよいわけで、今回はライブで盛り上がるので問題ないんです(なんだか誤魔化されてる気分になりつつも)。松永さんの仁王立ちギターはかっこいいし、加藤さんのボーカルは様になります。加藤さんが千秋楽で見せた高いジャンプ、最高にかっこよかった。。
 千秋楽の挨拶もみなさん泣かなくなりましたね。というかしんみりする舞台でもないですし。僕もずっと笑いっぱなしでした。舞台ってこんなに笑っていいんだと、久しぶりの感覚です。最近ヒリヒリする舞台を観過ぎていたようです。ここ最近はいろんな舞台を観て、どんな舞台でも舞台を観ている時間は本当に別の世界に飛べて、現実では味わえない体験ができて、それが元の世界に戻ったときに前へ進む原動力となっています。劇団ハーベストは特にその追い風が強く伝わってきます。舞台ももちろんですが、僕はカーテンコールでの青山さんの最後の掛け声が大好きで、歯切れ良い凛とした声を聞くと、さあここからはあなたの物語ですよと背を押してくれます。
 いやー、望月さん最高だったなあ。よかったなあ。面白かったなあ。観劇後に新宿御苑まで歩いて桜を見ようとしたら閉園してたけど、ハーベストを観れて春が訪れました。

追記
 あと久しぶりに見た鈴木悠巴ちゃんがめちゃくちゃ可愛くてビビりました。