田崎あさひ@タワレコ秋葉原(20130413)

 もちろん行きます。実はタワレコ秋葉原でアイドルイベント見るのは初めてで、周りからは秋葉原店のステージは不評の声しか聞いたことなくて、どうなのか不安でしたが、実際行ってみたらステージめちゃくちゃ高いじゃないですか。ピアノ弾き語りだからステージ高くできたのでしょうか。この日の田崎さんはめちゃくちゃ緊張していました。言葉がうまく喉から出てこない感じで震えていて、でもライブが始まると調子上がってきましたね。また「桜坂」のカバーかと思いきや、田崎さんはデビューまでの自分を語り始め、長崎にいた頃、特に歌を歌うことが好きというわけでもなかったとぶっちゃけながら、地元で開かれたフェスで見たRADWIMPSのライブと出会ってこの道に進もうと決意したこと、オーディションをたくさん受けて、今こうしてステージに立っているきっかけとなったオーディションに受かったこと、などをたどたどしく話し、そのオーディションで歌った曲を披露してくれました。それが鬼束ちひろ「月光」でした。ホント空気変わりました。もともと空気変わりやすい曲ですけど。その後はこれまでと同じく「雨夜の月」と「Rolling Days」です。「Rolling Days」を歌っているときの表情がとてもよかった。笑顔が素敵です。ピアノを手にして解き放たれた感がありました。自然と街が春色に染まっていくように、彼女がピアノを前に歌い出すと、周囲が彼女色に滑らかな絵筆でスッと撫でられたように色づいていくのが感じられます。歌の送り手と受け手の間に確実に伝わってる何かがありました。久しくそういう場面に立ち会っていなかっただけかもしれませんが、とても新鮮な気持ちで彼女を見たように思います。ピアノいいですよね。春にピアノはよく似合います。あと、今のところインストアでしか田崎さんを見たことがなくて、どこも明るい場所なのもよいです。これからもできるだけオープンスペースでイベントを開催してもらいたいです。最後に、こればかりはどうしようもなく、僕が見た彼女の初々しさはこれから薄れていってしまうだろうけれど、それぞれのステージに立ったときの気持ちは忘れてほしくないなと願っています。