東京の空を見上げる田﨑あさひさん、2013年11月17日

 つまり、上京してがんばっている女の子に弱いんですよ。

 

 先日のブログでも書いた通り、久方ぶりの田﨑あさひさんインストアライブに感動しまくりだったのですが、それも束の間、すぐさま次のイベントが告知され、さては何か思惑があるのだろうかと勘繰る今日この頃。どういう風の吹きまわしか、ハロショで連続して5回ものイベントが開かれた田﨑あさひさんの、その最終日も僕は行ってきました。

 

 登場した瞬間の、小春日和の公園の木陰で昼寝しているときのまぶたの裏できらめく木漏れ日のような優しい眩しさに、既に心がノックアウト状態でした。衣装はデビュー時の白いワンピース。胸が締め付けられるほど美しいとはこのことか。ねえちょっと待ってよ、今は現実なんだよと笑っちゃうくらいの清純さを感じられます。極めてる。何故ハロショでライブなのだろうか。青空の下、芝生にグランドピアノ出してライブしなければいけないような、そんな佇まいです。

 

 今回の一連のハロショインストアでのセットリストは自分で考えたらしく、1回目ライブでは1stの「手紙」やオーディションで歌った「月光」を、2回目ライブでは「DREAM GIRL」や東京では初めてのチャゲアス「Say Yes」を歌い、これまでの成長とこれからの期待を感じさせる選曲でした。

 

 特に2回目、この連続ハロショインストアの最後の回がこれまででいちばん素晴らしかったです。1曲目「サクラ時計」を歌っているときに感極まって涙をこぼした田﨑さんは、なんとか最後まで歌いきってから感謝の気持ちと東京に出てきてからのことを語り始めました。長崎では高いビルでも7階ぐらい、それが東京だともっと高いビルに囲まれて、見上げる空が遠くなった気がすると言っていたのが印象的でした。十代の女の子が東京に出てくるのだから、何かしら覚悟があったはずです。どういうときに空を見上げていたのか、楽しいときなのか悲しいときなのか、どんな思いで都会を実感したのか考えてしまいます。

 

 キーボードにセットリストやMCの話題を書いた紙を貼って、緊張してきたらそれを見ながら進行する初々しさも、いざ歌を歌い始めると田﨑さんの全身から放たれるシンガーとしての気迫が一気に会場を包み込みます。今回、このハロショインストアを僕は5回見て、その中でも「DREAM GIRL」にいちばん感動しました。なかなか聴ける機会がなくて、今回やっと聴くことができたのですが、9日に初めて聴いたときは、中腰スタンディングスタイルで疾走する清々しさと、多少のブレは気にせず荒削りなパフォーマンスから溢れ出る原石感に、聴きながらこれがどう化けていくのだろうと期待せずにはいられませんでした。それが一週間後、ハロショインストア最後の回で再び聴いたときは、何故かはわからないけれど輪郭が強くなっているような衝撃を受けました。いろいろなタイミングが合わさって、一週間でさらに一回り大きくなっているように感じたのだと思います。「DREAM GIRL」は若々しくて、どんどん成長していく、大樹の予感がする曲です。夢への階段を駆け上がっていく様が田﨑さんに重ね合わされ、田﨑さんがこの曲をもらえたことが本当に素晴らしいなと思いました。

 

 この日2回目のライブでは、田﨑さんの誕生日が11月20日ということで、少し早いけど誕生日サプライズをスタッフ主導で執り行いました。いいスタッフに恵まれてますね。目を腫らして、でも笑顔で歌った最後の「Rolling Days」は、本当に気持ちよさそうに歌っていて、最後の鍵盤から顔を上げたときの笑顔が最高に輝いてました。田﨑さんは人柄の良さが、ライブでもそのまま余計なフィルターを通さずに直接届いてくる、都会にいながらにして高原の澄んだ空気や湧き水に触れているような、そんな感じがあります。もう本当に爽やか。田﨑さんも田﨑さんが作り出す空気も大好きです。

 

 以前宣言していたメジャーデビューするまでアイス断ちする試練は今も続いているらしく、そんな田﨑さんを応援する意味も込めて僕は寒い日も田﨑さんの代わりにマジ美味しいハーゲンダッツを食べているのですが、是非メジャーデビューの暁にはファンと共にアイスを食べるアイスクリームパーティーを開きましょう。粉雪舞い散る中でみんなでバニラアイスを食べれば、美味しいを超えた喜びの結晶がダイヤモンドダストとなり空にきらめくはずです。握手会で聞いてみたら、誕生日という記念の日でもアイスは我慢するとのこと。早くメジャーデビューして美味しいアイスを食べれるように陰ながら応援します。田﨑さんはやはりバニラが似合いそうですね。なんかこういうイメージ付け、いかにも清純派少女な枠に嵌めるのも、若干抵抗はあります。実際のところどうなのか、知ることもできませんし知らないでいたいですし。それでもね、現実の汚れから隔絶された、透明感を超えた純真さが結晶化されたような田﨑さんが好きなんですよ。これからどう進んでいくのか、いつまでもついていくよ、なんてことは軽々しく言えないけれど、今の田﨑さんがこのまま真っ直ぐに走ってくれれば、それは僕の視線の方向と同じだと、そう思っています。語彙が貧弱過ぎて田﨑さんの素晴らしさを表現しきれずに申し訳ないですが、よいインストアライブでした。お誕生日おめでとうございます!!