Go!Go!ぱわふる学園と出会って

 忙しい毎日を送っています。そんな日々を癒してくれるのがw2w×Go!Go!ぱわふる学園です。ライブに行ったりブログを読んだり、僕に元気を与えてくれます。夏の終わりに一つぱわふる学園に関してのブログを書き、思った以上の反響がありました。その後も続けて書こう書こうと思って日々が過ぎ、いつの間にか冬が到来していました。空気は冷えますが、夜の帰り道、ぱわ学のブログを読みながら歩いていると寒さも消えます。秋もぱわ学とはたくさんの楽しい時間を過ごしました。全力疾走した夏で燃え尽きると自分自身覚悟していましたが、秋もぱわ学を追い続ける毎日となって、想像以上に僕はぱわ学の魅力に引きつけられてるんだと実感しました。足が止まろうとする減衰力を上回る好きな気持ちで今も僕を前へ走らせています。ぱわ学は楽しいです。うれしいことにInstagramにぱわ学と撮ったチェキを上げるとたくさんのいいね!がもらえて承認欲求も満たされます。チェキを上げる以外あまりアウトプットしていないので、周囲の人にはチェキばかり撮る人というイメージがついていたのにはびっくりしましたが、実際その通りです。最近は会う人にぱわ学はどんなグループなのか、どこが好きなのかよく聞かれます。いつも答えに窮し、どこが好きなのか、考えれば考えるほどわからなくなっている自分がいます。可愛い。確かに可愛いです。でも世の中たくさんのアイドルがいて、誰も彼も可愛くて、誰にとってもぱわ学が飛び抜けてるとは思えない(僕の中では特別に可愛いですが)。曲が好き。確かにぱわ学、w2wの曲は大好きですが、楽曲推しかというとそうでもない。距離が近い。確かに物販などでのアイドルとファンの距離感の喪失はぱわ学ならではだと思いますが、そこもウーンと唸ってしまいます。結局タイミングなのか。偶然見たイベントで彼女達のキラキラした姿に触れ、勢いで行った横浜のライブですべてを持っていかれ、いつの間にか無くてはならない存在となりました。こんなにハマるとは自分でもびっくりしています。いわゆる地下アイドルの距離の近さを武器にしている現場に、人付き合いの苦手な自分が足繁く通っているということに自分で自分に驚くほどです。いろんなアイドルを見ていると、時折自分で勝手に距離を作ってしまい、自分で勝手に離れていくことがあり、しかしぱわ学からはそのような拒絶されたような気持ちにさせない空気があります(すべては自分の気の持ちようだし、彼女達がどう思ってるか本当のところはわかりませんが)。ふわふわと雲のように漂って、特に会話するわけでもなくその場の空気に浸っている、そんな感じです。思い返すと努めて会話した記憶が無い。帰り道、あぁ、あのことを話しておきたかったなといつも思うのですが、次に会うときはそのことも忘れ、また距離感を掴み損なってふわーっと存在が拡散してしまいます。
 大好きなぱわ学ですが、ぱわ学を見ているとトマパイ1期を思い出すときがあります。ここで少し過去に戻ると、僕はトマパイ1期が大好きで、好きというよりも憧れを抱いていました。知ったのが遅かったので、トマパイ1期の現場は1回しか行ったことがありません。握手もしたことがありません。僕がトマパイ1期と言って指し示すものはCDを聴きながら想像する世界です。初めてで最後の参加となった秋葉原でのトマパイのイベントで、握手もなくただCDを買って特典の写真をもらって、遠目にトマパイの2人を眺めながら秋葉原の喧騒に佇んだことを覚えています。そのときにもらった写真は制服を着た2人が路地裏のような場所でジャンプしているという、普通のなんてことはない光景で、その写真を見ながらトマパイの、それも歌が入っている曲ではない彼女達のおしゃべりがインストと合わさった曲を聴いていると、自然と情景が浮かび上がり、その別世界に想いを馳せたりしました。そんなトマパイ1期に対する気持ちとぱわ学に対する気持ちが同じ方向を向いているのではないか、ぱわ学と何度も接するにつれてその思いが強くなってきました。
 そんなことをつらつらと頭の片隅でいつも思っていて、普段は職場に籠ってキーボードをカタカタする日々なんですが、先日外で仕事する機会があって、昼間の電車に乗りました。テスト期間中なのか早めに下校する女子高生の集団がそこかしこにいて、そのとき世界はたくさんの世界で満ちていて、そのどれもが1ミリもすれ違わないまま時は過ぎていくことがほとんどなのだと強烈に感じました。昼の暖かい日差しと空気の中、知らない世界と触れ合うのは太陽の光以上に眩しかったです。当たり前ですが、普通に暮らしていると十代の女の子の世界と僕のいる世界はまったく別物です。まあ単純に僕の世界が狭いということもあるのだろうけど、そんな本来交わることのない2つの世界が奇跡のような偶然によって交錯する場所、それがGo!Go!ぱわふる学園だと思っています。彼女達の世界と、糸が捩れるように感情が交わって思い出のポイントが記憶に刻まれれば、それが日々の糧となり、つらいことが多い毎日だけどなんとか生きていきなきゃなと前向きな元気が湧いてきます。本当の意味でぱわ学のみなさんに生かされています。
 とまあ、好きなアイドルのことを書こうとしていつの間にか自分語りになっているという、よくある面白くない展開なんですが、僕が誰かに僕の好きなアイドルの素晴らしさを伝えたいと思ったときに何をすれば伝わるのか。伝わらなくてもよいかなという思いと、でももう少しファンが増えてほしいなという思い、自分自身積極的なほうではないし、しかも昨今のアイドルを取り巻く状況に心底辟易しているので、このままひっそりとぱわ学を見ていたい気持ちもあります。難しいです。ぱわ学みんなの好きなところを書こうといろいろ考えたんですが、考えれば考えるほどどこにでもいる女の子ではないか、そんな気がして、でもどこにでもいそうな女の子がステージに立ってスポットライトを浴びると、普段の生活では隠されてしまって誰にも気づかれないような光を放っているのかもしれない、そう思うこともあります。僕はステージと、いわゆるアイドルとファンの関係でしか向き合っていないですが、向き合えば向き合うほど可愛いというよりもこの十代の女の子達は強いなという印象が迫ってきます。僕もその強さが欲しいです。
 抽象的なことを書き連ねても仕方ないので、実際の出来事を書きます。ぱわ学の何が楽しいかって、もちろんライブです。9月に入ってすぐ、まだ夏の匂いが十分残る空気の中、としまえんで行われたぱわ学の野外ライブは素晴らしいものでした。体調不良でライブには参加しなかった渡辺恵伶奈さんがそれでも会場に訪れ、そうとは知らずにすれ違って一瞬後に渡辺さんだと気付いたときの心への光の差し方が優しく、それは高原の白樺の木漏れ日でした。白いワンピースで着飾った渡辺さんは避暑地の美少女の雰囲気を漂わせていて、まだ微かに残る夏の陽光が純白に反射して、より一層眩しく輝いていました。渡辺さん欠席でライブは4人でしたが、メリーゴーランドを背にして踊るぱわ学のみなさんは本当に楽しそうで、念願叶った野外でのライブは夏の終わりを締めくくるに相応しいライブでした。そして、初めて聴いた夏目あおいさんと大西颯季さんのソロ。緊張し過ぎていつも以上に素の女の子らしい部分が出ていた大西さんの仕草が本当に素敵で、そんなシーンを作り上げた晩夏の夕方の空気に大きく感謝しました。夏目さんのソロも、いつもの元気いっぱいな夏目さんからは想像できないしっとりとした曲調で、新しい一面を見れてよかったです。辺りが暗くなりメリーゴーランドの光がきらめく中で踊る姿は、幻想的は言い過ぎですが、普段のぱわ学とも違うまた一つ別の世界のぱわ学を見ているようで、みんなの笑顔も弾ける度合いが違って素晴らしかったです。野外最高ですね。
 この秋、どのライブも楽しかったですが、一つ選ぶとすると渡辺恵伶奈さんの誕生日をお祝いしたライブがとても熱量があり、ライブで誕生日を祝うということの良さが出ていました。その日は渡辺さんがソロ曲を歌ったのですが、狭くて暗いライブハウスで普段のガーリーさ全開とは違う疾走感ある渡辺さんの歌う姿は、客席の盛り上がりと相まって、とてもライブらしいライブでした。それが9月で、10月は師井優衣さん、11月は夏目あおいさんが誕生日を迎えました。誰の誕生日を祝うときも現場はおめでとうの気持ちで溢れていて、盛大ではなくても温かい、雰囲気の良いお祝いになりました。また、今年のハロウィンはどうしてなのかわからないけど世間的にすごく盛り上がっていて、それにつられてぱわ学も流行の波に乗って仮装をしてライブしたのがぱわ学秋のハイライトでしょうか。みんな素敵な仮装でした。メンバー達の楽しそうな気持ちがすごく伝わってきて、その笑顔を見ているととても幸せになれます。
 いつ頃からか、自分の感覚では9月入った辺りからなんですが、ぱわ学の物販のハチャメチャっぷりが激しくなってきました。メンバーも言っていたように楽屋のノリをそのまま見せているような感じで、まさに学級崩壊です。その理由として、今までも親しかったと思いますが、目に見えて大西さんと川嶋由莉さんの距離が急激に近づいたからではないかと考えています。そこに夏目さんが加わって、主に暴れてるのがこの3人です。まるで猫みたい。大西さんと川嶋さんの4つ歳が離れているとは思えない親密な空気が、そのままぱわ学の空気となって、現場の和やかさを生み出しています。この3人はいつも元気です。大西さんも年下に対して構ってあげてる感じでもなく、本気でじゃれあってるところに仲のよさを感じます。最近は、暴れるようにはしゃぐ3人と少し距離を置くように、静かに俯瞰する師井優衣さんの佇まいが好きです。これも青春なんだなと思わせる冷めた視線。師井さんはとてもマメで、些細なことでもブログにしてくれるのがうれしいです。女の子のブログは日常のちょっとした出来事を日々綴ってもらえればそれだけでよいと思っている自分としては、師井さんのブログはまさに理想そのものです。いいなと思ってから更新するまでの一歩がとても軽やかで、これこそが若さなのかなと思います。書こうと思ってからいざ下書きをして推敲してまとめて、最終的に重くなりすぎる嫌いがある自分とは大違いです。
 本人達は気付いているのかいないのか、ぱわ学のみなさんはとても眩しい。それはこの世代にとって普通のことかもしれないし、十代のありふれたきらめきを自分がこの現場でしか感じ取れないくらい狭い世界に生きているからとも考えられますが、ありきたりでない輝きも絶対あります。ステージに立ってライトを浴びる者しか放てない光を放っています。そんな彼女達の笑顔の瑞々しさ、笑いながら僕の周りを駆け巡る女の子達の起こす風が眩しい感情を湧き出させます。ステージに立つ彼女達があまりにも飄々と学生とアイドルを行き来するので、その姿を見れば見るほど、街中ですれ違う女の子達との違いを考えさせられ、これは本当の奇跡なのではないだろうかと、立ち止まって思ったりもします。立ち止まるは誇張しましたが、仕事で疲れて飲み会終わりの人々で混み合う終電近くの電車で帰りながらぱわ学のブログを読むと、知らない世界の日常がフワッと目の前を掠めて新鮮な彩りを与えてくれます。そして、また明日もがんばらなきゃなと思うわけです。最近はいつも帰りが遅くて、静かに深まった時刻に夜道を歩くことが多く、たぶん疲れているのだろう夜空を見上げると、この時期は東の空に冬の大三角形とその近くに一際明るい木星が輝いています。寒さに震えながら見上げる星空は綺麗に澄んでいて、星々の距離の遠さを想い、そして同じように輝くぱわ学との距離を思い出します。近いようで、やはりとんでもなく遠い。近すぎて距離がないなんてそんなことはなくて、距離がより見えやすくなるというか、自分の距離感の掴み方を痛切に認識させられ、それはアイドルというよりも他人との距離、自分の生き方を見つめさせられます。
 さらにまた、彼女達を見ていると新しい発見がたくさんあります。ハロプロが自分に与えた影響だと思いますが、アイドルの歌う青春の歌からはおっさんの想像する理想の青春を感じてしまって、そこにどうしても嘘があるのではないか、そんなふうに聴きながら思うことがよくあります。だけど、ぱわ学、特に大西さんを見ているとアイドルソングで歌われている限りなく美化されているような青春を強烈に感じるときがあり、そのリアルさにドキリとする瞬間によく立ち会います。自分の人生に青春、何かに描かれているような青春を過ごした経験がないので、そんな青春が実在することへの驚きがぱわ学にあります。そういうように考えると、ぱわ学はアイドルですがアイドルではない部分に惹かれているのかもしれません。ステージに立っている姿を見上げるだけではない、もっと身近な、でもやはり遠い世界の住人としてぱわ学を見ています。他人とわかりあえる瞬間が少ない自分にとって、ぱわ学ともある意味ディスコミュニケーションの確認の連続であって、その中で時たま共通の感想を抱いていることがわかったときなどは本当にうれしいです。僕もライブが楽しくて、彼女達もライブが楽しくて、それはまあ毎回のことなんですが、でもその上がったテンションの頂点で向き合って気持ちを確認し合えたとき以上のうれしい一瞬を僕は知りません。好きですよ。本当。アイドル興味無くなるぐらいぱわ学が好き。仕事行って、たまにぱわ学に会って、後は甘いもの食べて友人とおしゃべりしてれば満足な生活。アイドルオタク卒業したようなもんです。ぱわ学だけいれば生きてゆけるといっても言い過ぎではない気がします。危ういなと自分でも思うのですが、それにも増して毎日に活気が出てきて、やっぱり一つの対象を突き詰めて追いかけるのは楽しいです。何もかも愛おしく感じる一線はとうの昔に越えていて、それでも尚好きという気持ちが溢れてきます。
 長々と書いてきましたが、この更新でいちばん書きたかったことは夏目さんと仮谷せいらさんが一緒に仕事したことです(そこかー)。8月、9nineの野音ライブが終わって、余韻に浸りながら夏目さんのブログを読んだとき、自分の好きな人達の偶然の巡り合わせに泣きそうになり、空を見上げました。2人によるソニーウォークマンの映像はまさに夢のような共演で、仮谷さんも夏目さんも好きな自分にとっては今の自分の熱さをそのまま詰め込んだような映像でした。今年はアイドルソング以外でよく聴いたのは仮谷せいらさんとAvec Avecで、仮谷さんの歌はその時々の気分で「N.M.D」を聴いたり「大人になる前に」を聴いたり、特にライブ動画は一時期ずっと見ていて、その伸びやかな歌声にいつかライブを見たいなと思っています。そんな仮谷さんと夏目さんが共演と知ったときは本当にうれしかったです。映像の中で歌声は聞こえないけど「大人になる前に」を口ずさむ夏目さんの見上げる視線の先に明日への希望が感じられます。これで終わらずにもう一度仕事できるとよいなと思います。これまでに自分が体験してきた大好きなものと、今のぱわ学が絶妙にシンクロして、ますます好きになる相乗効果が生まれています。そうやって記憶に撚りができ、深く刻まれます。そして、また明日もがんばろうと眠りにつきます。
 今「report!」を聴くと、初めてぱわ学のライブを見るために乗った夕方の小田急線の風景が自然と思い出されます。学校帰りの学生集団と同じ電車に乗って、夕陽に沈む知らない街並みを眺めながらライブへと向かう、そのときの静かにしんみりとした、しかし希望が抑えきれない気持ちが「report!」を聴いていると湧き上がってきます。切ないような、それでいて日常の一部としてすぐに記憶の底に沈んで忘れ去られてしまいそうな時間が音楽と共に生きていることが何物にも代え難いです。僕にとって、このような音楽と記憶が結びつくことは稀なので、ぱわ学で記憶に楔が打てたことはとてもよかったと思っています。今年はぱわ学に出会えて幸せでした。ぱわ学がいなければ、こんなに楽しい日々は送れなかった。ライブやイベントが終わって帰りながら記憶を反芻する時間が何よりも満ち足りていて、ずっと今日が終わらなければよいのにといつも空しく仰ぎました。みんな大好き。ありがとう。




追記
 相変わらず重いね!!