南波志帆 THE NANBA SHOW 『FANTASIC STORY』(20100820)

 Cymbalsキリンジが作るグッドなポップスをドリーミンなボイスで歌いあげる南波志帆さん。そんな南波志帆さんが初のワンマンライブ。今までは対バンでのライブがほとんどだったので、まずはお客さんが集まるかどうかが心配だったのですが、いざ当日となってみれば満席のお客さん。そんな満員の会場に僕もうれしかったし、南波ちゃんもとてもうれしそうな表情で何度もお客さんの入りについて話してたのが印象的でした。ライブはまずバックバンド3人でスタート。いつものドラム、キーボード、ギター。前方席は着席したままです。軽快な音楽に乗って登場した南波ちゃんはドレス風の白いワンピース。そして頭には小さな王冠をちょこっと載せていて、それ見た瞬間、まだライブ始まってないにもかかわらず今日来てよかったとため息が漏れる。セットリストは航空力学さんのブログから拝借。

  1. スローモーション
  2. ストーリー
  3. クラスメイト
  4. じさくじえんど
    • MC
  5. プールの青は嘘の青
  6. 会いたい、会いたくない
    • MC
  7. 天国にいちばん近い島 (ピアノ弾き語り)
  8. 光の街 (おおはた雄一 ギター)
  9. お針子の唄 (おおはた雄一 エレキマンドリン
    • 衣装替え
  10. シャイニングスター
  11. 宇宙の中のふたりぼっち
  12. ごめんね、私。
  13. サンダル (カオシレーター
  14. それでも言えない You & I
  15. みたことないこと (カオシレーター
    • メンバー紹介
    • MC
  16. セプテンバー
    • アンコール
  17. Bless You, Girls!
    • グッズ紹介
  18. 楽園にて

( via http://d.hatena.ne.jp/aerodynamik/20100821/p1
 最高だった。これまでの南波ちゃんの集大成というべき、南波ちゃんの魅力がギュッと詰まったライブだった。以前はオドオドした表情もしてた南波ちゃんがライブを重ねるごとに成長して、このライブでは堂々としたパフォーマンスを見せてくれたのが本当にうれしかった。遠くを見つめて歌う表情や、スタンドマイクごしの腰の揺れ、南波ちゃんのステージ上での立ち振る舞いがとても美しかった。その歌声と相まって、本当に天使がいるんだと思った。ふんわりした歌声が誘う空間は天国という言葉以外当てはまらない。
 以前から自身で言及していた弾き語りは原田知世「天国にいちばん近い島」を披露。緊張で1回やり直したところがまたソーキュートだが、南波ちゃんに原田知世はしっくり似合ってたし、もっと原田知世の他のカバーも聴いてみたい。ワンフレーズずつ気持ちを込めて歌う姿に吸い込まれた。歌い終えた南波ちゃんがホッとしてハイテンションになったところもまたソーキュートでとろける。
 極上のガールズポップを奏で続けるライブは途中からベースが加わり、カジュアルな衣装に着替えた南波ちゃんはお客さんにスタンダップを要求。前半の静かな聴かせるライブから、後半はノリのよい踊れるライブに変わって、僕も超楽しかった。元気いっぱいにイェーイ連呼する南波ちゃんが本当に楽しそうで、それを見てるだけでとても幸せになれる。時折気分が乗って南波ちゃんがクルッと一回転したときに振りまかれるキラメキのなんという眩しさか。南波ちゃん自身のキラキラが、歌うとさらにキラキラマシマシになって、踊るとまるで超新星爆発のようなキラメキ。目がつぶれる。同じ空間にいてよいのだろうか。信じられないくらいの圧倒的な輝きがそこに存在した。
 最後、MCで感極まって泣いてしまった南波ちゃん。これまでいろいろなことがあったけど、こうやってワンマンライブを行えたことは素晴らしいことだと思う。それは南波ちゃんが素晴らしい歌手だから周りのスタッフや製作陣も惜しみなく力を出してくれた結果だし、それにしっかり応えて最高のライブをやり遂げた南波ちゃんはやっぱり最高。本物の天使でも実際はいろいろ考えていることもあるだろうし、それらすべてをひっくるめた答えとして、現在の自分のすべてをライブで見せてくれた南波ちゃんに感動した。ライブ最後のセプテンバー最高でした。アンコールなんてただのおまけ。僕にとってセプテンバーがすべて。
 始まるまでは不安ばかりのワンマンライブだったけど、終わってみれば最高に素晴らしいライブだった。たくさんのお客さんを見渡す南波ちゃんの笑顔がすごく幸せそうで眩しかった。南波ちゃんの歌声、表情、仕草、どれも輝きしかない。素敵なライブ、ありがとうございました。

ごめんね、私。

ごめんね、私。

君に届くかな、私。

君に届くかな、私。

はじめまして、私

はじめまして、私