忘れたくない10月4日

 遅れてやってきた夏が一陣の風となって前橋にそよぎました。秋が深まる中、暑く切なく一途な季節が前橋にはまだ残ってました。久しぶりに見た℃-uteは、お昼過ぎの入道雲のようにちょっと前の℃-uteからまた大きく成長してました。

 実は少し不安でした。今回の「忘れたくない夏」ツアーの最終日であり、しかも前橋の昼公演が最初で最後の参加である自分が、果たして℃-uteの盛り上がりや周りのお客さんの盛り上がりに取り残されてしまうのではないか。独り置いてきぼりを食らって、帰り道、やっぱりBerryz最高だよなとか言い訳がましく感想を漏らすのではないか。結論を言うと、℃-ute最高じゃないすか。ツアーを初めて見た自分も、最後の「まっさらブルージーンズ」で完全に燃え尽きました。ギリギリ滑り込みで℃-uteと一緒に夏を過ごせました。舞美さんとなっきぃの寸劇に僕のハートもキュンキュンです。そこから流れる「忘れたくない夏」、なんという素晴らしく感傷的な夏の夕暮れのストーリー。なっきぃのしなやかなダンスが棒立ちの僕の目に飛び込んできます。なっきぃ大好きだ! 僕の妹! お兄ちゃんは君の恋愛を応援するよ! ………。JUMPの合唱も最初こそ乗り遅れたけどしっかり歌いました。最後のまっさらではなっきぃ0ズレ。お兄ちゃん感激です。

 一期一会という言葉があります。茶の湯の言葉で、新明解国語辞典によれば「すべての客を、一生に一度しか出会いのないものとして、悔いのないようにもてなせ」という教えだそうです。その言葉通りに、℃-uteはその日その会場に来たお客さんに全力のステージを見せてくれました。最終公演のひとつ前だからといって手を抜かず、一生懸命歌って踊ってくれました。涙はなかったけど、そこには℃-uteとお客さんが作り上げた最高の夏が存在しました。そんな℃-uteにありがとう!