Tokyo Idol Festival 2017

 ハコムス3回目のTIFを見てきました。初のTIFだった2年前はすべてのステージを見て回り感動し、去年はそこまでモチベーションが上がらずに無料のステージのみ、今年は2日目だけチケットを買いました。私が見たのは、1日目ガンダム前、2日目スカイステージとフジテレビ前ステージ。すべて野外です。アイドルが野外でライブして最高でないわけがないのですが、当たり前のことがどれほどの頑張りの積み重ねと奇跡の連続で成り立っているのかを身に沁みて感じてしまい、見上げる視線の先でハコムスと夏の光が眩しく乱反射して泣くよりも先に感謝で充たされる時間でした。


 1日目ガンダム前はライブする夕方の時間にちょうど合うような、ゆったりした曲で夏の感傷を呼び起こすようなライブ。

  • 真夏の恋のファンファーレ
  • 眩しくて
  • Let's Party Time!


 弾けるように盛り上がるだけがすべてではないと諭すように優しく涼を運んでくる3曲は、ハコムスの世界観とライブへの姿勢を十二分に表現していたように思います。『眩しくて』2番の星さんの歌には彼女達の歩んできた道が間違っておらず、これから進んでいく道も信じているような落ち着いた覚悟を感じられたのがとてもよかった。『Let's Party Time!』で波の音に合わせるように踊る阿部かれんさんの波しぶきよりも白いお腹が見える度にドキドキするけど、それはあと少しで活動を休んでしまう彼女だからこその儚さが生んだきらめきだったように思います。1日目からナイスブリージングなハコムスで逆に完全燃焼してしまった…


 2日目はTIFに出るにあたって毎年ハコムスが勝負のステージとしているスカイステージから。白い衣装が小麦色に焼けたハコムスの若いメンバーを際立たせています。なんだか以前よりも健康的に見えます(笑)。あいにく真っ青な空とはいきませんでしたが、昨日のガンダム前とはうって変わって、スカイステージは盛り上がる曲で攻めてきました。夏空にいちばん近いステージ、攻めないとね。

  • 夏に急かされて
  • アンバランスなサマー
  • 海へ行こう!


 最高!!!!!!!!! 阿部かれんさんは夏の女神。端のほうにいた私にも鉄戸美桜さんは優しくて、受験頑張れと祈るしかない。ぽにょの真面目なMCよかったよ。君達に出会えてよかったー


 次のライブはフジテレビ前のステージ。一応ここがTIFで全員揃ってのライブとしては最後となります。

  • 夏休みは終わらない
  • 真夏の恋のファンファーレ
  • なかよし


 『真夏の恋のファンファーレ』大好きなのでTIFで2回も聴けてうれしかった。そしてやはり『なかよし』はグッとくる…。あともう少しで鉄戸さんと阿部ちゃんは受験勉強のために一旦活動を休止します。9人での活動が残り少ないことがわかっている上で見るTIFのハコムスは、どの瞬間も眩しくて、ステージに立っている時間が本当に尊いことを感じさせてくれる。それぞれいろいろ思うことがあるだろうし、いろいろ考えて、その結果今のステージがあって、その瞬間に出会えているってことは感謝してもしたりないなという気持ちでいっぱい。ありがとー。最後鉄戸さん泣きそうだったよね(笑)


 ハコムス最高でしたが、TIF2日間を見て最もグッときて感動したのはホットステージの東京女子流でした。TIFに戻ってきた女子流が、今の曲ではなく懐かしい曲を、MCを一切挟まずに一気呵成に歌い上げた30分は圧巻だった。どの曲も私が好きだった頃の女子流で、ということは最近の女子流については疎いわけですが(去年リリースした『深海』のリミックスは良かった)、懐かしさに浸りながらも今の成長した女子流のパフォーマンスはハッとするほど素晴らしく、経った時間の分だけしっかり成長している彼女達に感動してしまいました。穿った見方をすれば懐古厨に迎合したかのようなセットリストで、これを絶賛されるのは本人達にとってうれしいことなのだろうかと、ちょっと申し訳なくなります。しかしまあ楽しい。新井ひとみさんは圧倒的だし、ボーカルを多く任されているように感じた中江友梨さんもとてもよかった。ホットステージ最後に満を持して歌った『おんなじキモチ』は、何年経っても振付を忘れていないことに自分で自分にびっくりしながら大盛り上がりしたし、言葉ではなくパフォーマンスで圧倒してくる女子流の姿勢が何よりもかっこよかった。


 TIF最後に見たのはホットステージのHKT48。この日何回目かの『ポニーテールとシュシュ』と聴いて、笑顔が超可愛い松岡はなちゃん最高かよと思いながら燃え尽きた。TIF楽しかったです。

乃木坂46 真夏の全国ツアー2017@明治神宮野球場(20170701)

 乃木坂46と私の二度目の夏が始まりました。そして終わりました(と思ったら東京ドーム!!)。真夏の全国ツアー、チケット取れませんね〜。といっても、地方は申し込んでないのでどうなのか知りませんが、神宮球場のチケットは全然当たらなかった。行きたい人が全員行けるライブではなくなったんですね。ハルジオン新規の私みたいなぽっと出新規ファンが増えたからに違いない。それでもなんとか友人が見切れ席を当ててくれたので初日だけ行ってきました。去年に引き続いて2年連続の神宮ライブ。梅雨もまだ明けない中、雨が降りそうで降らない天気もなんとかもってくれて、ライブ開始直前には青空も見えてきました。最高の野外ライブシチュエーションとなってライブスタート。見切れ席は名前の通り、メインステージがまったく見えません><


 今回の神宮ライブは1期生2期生3期生、それぞれの期別のライブがあるとのことで、最初は3期生のライブ。『おいでシャンプー』の衣装を彷彿とさせる、白とオレンジのブロックチェックワンピースに身を包んだ3期生が『ぐるぐるカーテン』や『おいでシャンプー』を歌う姿は、乃木坂の原点を思い起こさせてくれます。これまではいろいろタイミングが合わず、初めて生で乃木坂3期生を見たのですが、初々しさを感じさせることがないほど神宮球場は大きく、レフトスタンドの高いところから見えるのはセンターステージで小さな橙色が揺らめく姿であって、それは雑草ばかりの広大な野原で風に揺れるオレンジのガーベラの小さな集まりのようでした。改めて神宮球場大きいわと感じましたね。遠すぎてよくわかんない。あとやっぱり見切れ席だけあって音の迫力が小さい??


 3期生から2期生にライブのバトンが渡されるときに、3期生がそれぞれ一言ずつ言葉を述べていったのですが、その3期生の最後を飾った久保史緒里さんの言葉がとても良かった。私が今ここに立っているきっかけはアンダーライブの東北ツアーを見たからだと述べ、先輩はずっと憧れであると、感情をギリギリまで高めながらも平静を保った声で放たれた言葉は、私の心の中にある乃木坂を好きになった原点とも共鳴し、共感というと恐れ多いけれども、同じような気持ちを抱いた人が私以外にもいたこと、その人とこうやって出会えていることは素晴らしいことだなと感動しました。私もアンダーライブの東北ツアーを見て、このグループはいいなと本気で乃木坂を好きになった人間なので、久保さんの言葉はとてもうれしかった。久保さんから生まれる言葉はいつだってこちらの心を揺らし、その言葉に触れれば触れるほど惹きつけられていきます。久保さんのブログはどれだけ時間をかけて書いているのだろうとこちらが心配するぐらい素晴らしい文章の連続で、一度でいいから会って声を聴いてみたいなと思うのですが、やはり人気なのか握手券はまったく当たりませんね(泣)。


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 3期生に続いては2期生。それぞれ期別のライブが始まる前に紹介映像があって、ある程度予期していましたが、不遇な2期生という煽りっぷりがすごかった。悲壮感たっぷりで、あまりに報われていないことがひしひしと伝わってきました(泣)。そこまで自虐的にならなくても、という気持ちにすらなってきます(泣)。3期生がデビューして即活躍している現状があるからこそ、その報われてなさがより際立ちますね…(泣)。私達は見捨てられたのか(泣)。寺田蘭世さん推しの私は、もちろん2期生大好きな人間なので、その不遇っぷりは新参乃木オタといえども感じていて、だからこそ3期生になんともいえない複雑な感情を抱いているわけですが、そういうどうしようもないもどかしさを本人達も共有していることがMCでの震える声から強く伝わってきました。夏のツアーですよ。楽しさしかない夏のツアーの初日に、涙が溢れるのを堪えながら絞り出す言葉は、完全にその場の空気に場違いでありながらも、ここで私達のすべてを見せつけなければならないという切実な想いが2期生の全員にあったように感じられました。あの瞬間、全員の瞳が強かった。


 MCからの『嫉妬の権利』。この日の寺田蘭世さんはとにかく瞳が強かったですね。今年はたくさんカメラに抜かれていました。レフトスタンドの見切れ席なのでバックスクリーンの大きなモニターを眺めることが多かったのですが、そこに映る寺田蘭世さんはどんなときも瞳が強くて、現状を突き破ってその先の未来を我が手で摑み取ろうとするような、迷いのない決意のまっすぐさがそのまま力強い眼差しとなって届いてきました。普段はふわふわしたポトポトポットスな寺田蘭世さんですが、ライブでは一変して、夜を切り裂く流星よりもキラリと清冽な寺田蘭世さんを見せてくれて、その凛々しさが好きだから私は寺田蘭世さんを信じられるのだと思います。乃木坂のしんみり系の曲はあんまり好きではないのですが、それでもこの日の『嫉妬の権利』には強く惹きつけられるものがありました。あと2期生の青い衣装大好きです。


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 いやしかし、相対的かもしれないけど、2期生パートは地味な曲が多かった(笑)。そういう役割を担ったといえば仕方ないですが、もっと楽しく見たいなと思ったのも事実。いつか、あのときはさすがに自虐的すぎたと笑い飛ばせる日がくればいいなと願っています。


 最後は『きっかけ』で、2期生だけで『きっかけ』を歌ったことに私は驚いたのですが、後のMCで堀未央奈さんが言ったように、2期生はこのライブを新しいスタートとしたいという決意があって、だからこその『きっかけ』だったのでしょう。同じ2期生といってもバラバラのスタートを切った彼女達が、ここで初めて足並みを揃えてステージに立った。それぞれ思うこともあるだろう2期生がひとつになった。それは魂の叫びでした。夜があれば必ず朝は来る。夜明けは必ずやって来る。その第一歩としての『きっかけ』だったと思います。夕闇に沈んできた空を、遠く彼方まで歌が届いていくような可能性に満ちた広がりがありました。素晴らしかった。ソロパートを歌った伊藤純奈さんと伊藤かりんさんの歌は、この日いちばん透きとおって響いていたと私は確信しています。伊藤純奈さん、こんなに綺麗な歌声なんだとびっくりしました。


 後日、ネットにアップされていた神宮2日目の寺田蘭世さんのMCを読みました。そこには過去の悔しさが涙で滲んでいました。私は過去の寺田蘭世さんがどうであったか知りません。昔のブログを読んでも、私は寺田蘭世さんではないので、寺田蘭世さん自身があの頃どう感じていたのか、長いブログの一文字のそのまた一画ぐらいしか他人の気持ちはよくわかりません。どれだけくじけて、どれだけ悩んでいたのか。しかし今の彼女がとても強いことはわかります。その証拠に、1年前からは本当に信じられないぐらい、今の寺田蘭世さんは順調に歩んでいます。私も毎週乃木坂工事中の雛壇に並ぶ寺田蘭世さんを見て、あぁ、選抜に選ばれるってことはとてもいいことだなとしみじみ思う日々です。しかし彼女の目指す場所はもっと上であるはずなので、そこまで一緒に、一緒はおこがましいかなと思いつつ、駆け上がれたらなと願っています。ライブの度に毎回同じことを言っているような気もしますが、どんなときも寺田蘭世さんは最高にかっこいいですね。好きです。


mdpr.jp


 2期生ライブが終わった時点で、私はもう燃え尽きたような感じでしたね…。


 最後は1期生で、1期生はもうすごいとしか言いようがなかった。貫禄ありすぎ。これは敵わないわ。とりあえず『他の星から』という曲を今まで以上に大好きになりました。違う世界の人間といってもいいような何人もの美少女が私と同じこの世界、東京、神宮球場のど真ん中にいて、変わりゆく世界に戸惑いながらも日常を送ることに生きる意味を見出すような歌を歌うのは、とても眩いものがありました。西野七瀬さん大好き。今年も西野七瀬さんからハートをもらいたかったけど、運に見放された私はセンターステージからホームラン級のハートが飛んでくることもなく、しかしそれは些事であって、西野七瀬さんが宇宙の中心となって『他の星から』を歌ってくれたことは何よりも尊いことで、私はその瞬間に出会えた運命に感謝するばかりなのです。


yuribossa.hatenablog.com


 1期生も2期生も3期生も、どれもいいライブでした。2期生は神宮ライブ後の各々のブログで、期別のライブは比較するのではなくそれぞれの良さを感じとってほしいと書いていて、その配慮というか自分達の立場の苦しさに切なくなりますが、しかし誰もがそれぞれの乃木坂への思い入れがあります。それは仕方のないことです。彼女達が言うように、どの期もらしさに溢れていて、それが重なり合って今の乃木坂の勢いになっているのがよくわかりました。そうはいっても、1期生ライブがいちばん最高だったという人もいれば、3期生ライブが良かったという人もいると思うし、私は全員に称賛を贈りつつも、2期生のライブが特に素晴らしかったと思っています。過去と現在と未来に対して真摯に向き合った末の選曲は、2期生だからこそのライブを強く印象付けていましたし、そこで見せてくれたパフォーマンスはしっかりと未来へと繋がる希望を指し示していたので、私はこれからも2期生を追い続けると思います。


 未だままならないことも多い2期生が今ももがき続けていることはファンならわかっているし、しかしそれは別に2期生に限ったことではなく、みんな誰もが頑張っています。だけれどもちょっとしたタイミングの違いで、スポットライトが当たったり当たらなかったりしてしまう。それでも進むしかないし、その先に光があることを信じるしかない。誰にだって不安で悩むことはあるだろうけど、それを乗り越えて活動を続けてくれていることには感謝しかありません。本当に最近強く思うのが、何よりも続けることがいちばん大事で、それこそが輝きの源泉ということです。本当に続けてこそですよ。そしてステージに立っているだけで、それはとてつもなくすごいことなのです。


 話が逸れましたね。1期生ライブの後に全員で歌った『設定温度』は意外なほど良くてびっくりしたし、最後は全員総出で大盛り上がりの大団円したライブでした。最後の白石麻衣さんの言葉はよかったなー(内容忘れちゃったけど)。ただ、見切れ席だったからなのかどうなのかわかりませんが、乃木坂46の圧倒的な迫力というのをあまり感じられなかったのが残念。自分が鈍感になったのだろうか。やっぱりメインステージを見られないというのはつらかった。乃木坂が数で勝負すればもう絶対無敵なので、夏のペルセウス座流星群のように美少女の可愛さの粒子で雨あられと滅多打ちにしてほしい。圧倒的なものに殴られて、頭を真っ白にしたいわけです。東京ドームはアリーナ席を当てるぞー!! 


 ともかくも、いいライブでした。ありがとー!! 最高の夏の始まりとなりました。私はこの神宮初日しか真夏の全国ツアーのチケットを持っていなかったので、これで乃木坂の夏も終わりかと思っていたのですが、なんと11月まで乃木坂の夏は続きます(本当に!?)。初めての東京ドームライブ。絶対行きたいし、楽しみで仕方ありません。神宮ライブを見て、まだまだもっと最高を追い求められるでしょと思いました。宇宙でいちばん圧倒的な46人を見たい。夏の灯火を11月まで絶やさずに、最高の東京ドームを迎えさせてください。あとは寺田蘭世さん、選抜信じてます!!



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元々セットリストになかった
「嫉妬の権利」は
二期生全員がアンダーの曲で
どうしても歌いたいと頼んで
セットリストに組み込んで頂きました。

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AKB48チーム8『会いたかった』公演@AKB48劇場(20170611)

 いつの間にか毎日48系アイドルのshowroomを見るようになっていました。仕事から帰宅してぼーっとしながら女の子達の声を聴く。集中して聴いているわけではないので(そもそも画面を見ることも少ない)、何を話しているのか上の空のときがほとんどです。そんな若い女の子の声を環境音楽とした日々を過ごしていると、どうしたって好きになってしまいます。疲れているのでしょうか。そういう生活を続けていたらチーム8に興味を持つようになって、先日、初めてAKB48チーム8の公演を見ました。9年ぶりのAKB劇場です。自分のブログを遡ったら、最後に劇場で見たのは2008年ですってよ。それでもアイドルオタクをずっと続けてきた自分に引きますね…。


 自分の過去ブログを読むと、その最後に見た2008年は1巡だったらしいので、今回も1巡かなと、出戻りに優しいAKBであってほしいと願っていたら、最後の巡でした。23巡?、なにそれ。出戻りに厳しい現場でした…。でも久しぶりに入った劇場は、通っていた頃とあまり規模感の差異が感じられず、思っていた以上に変わってないなという印象がありました。


 見たのはチーム8の『会いたかった』公演。私がいちばん通っていちばん好きだったのもA2ndの『会いたかった』公演なので、1曲目が始まったときから懐かしさでいっぱいでした。しかしなんだか不思議な気持ちにもなりました。チーム8による『渚のCHERRY』を見ながら、この曲のセンターは前田敦子さんだったなとか思い出して、しかし本当に私は前田敦子さんセンターの『渚のCHERRY』を見たのか、美化されて記憶が捏造されているのでは、と不安になるのです。あの国民的アイドルの前田敦子さんが本当にステージに立っていたのか、甦ってくる自分の記憶が信じられなくなりながらライブは進みます。『涙の湘南』でナポレオンジャケットを着た阿部芽唯さんを見ながら、この曲はやっぱり篠田麻里子さんだよなと思いながら、しかし私は本当に篠田麻里子さんを見たのかと、そんな感じで自分の記憶と対峙する時間の連続でもありました。


 チーム8全員の名前をまだ覚えきれてないのですが、この公演を見て濵咲友菜さんを好きになりました。もともと濵ちゃんのshowroomはよく見ていたので気になってはいたのですが、ステージで踊る濵ちゃんを見てますます好きになりました。パフォーマンスに凛々しさがあって、動きが止まったときの姿がかっこいいです。小動物みたいな可愛さがあって、おそらくデビューしたばかりの頃はもっと小動物っぽかったと思いますが、3年活動した今はそこに強い意志も加わって、ステージにいると目で追いたくなる存在です。あと全然注目してなかった永野芹佳さんが、ふんわりした可愛さをまとっていて、とてもいいなと思いました。


 この日いちばん聴きたかった曲は『夢へのルート』で、それはアンコールでも歌われず、今日は歌わないのかとがっかりしましたが、まさかダブルアンコールがあって(毎公演!?)、そこで歌ってくれました。この公演の少し前にチーム8の3本目のドキュメンタリーがYoutubeで公開されて、私はそれを見てさらにチーム8を好きになった人間なんですが、そのドキュメンタリーの最後のチャプターで流れるのが『夢へのルート』です。そのドキュメンタリーの『夢へのルート』を見て、毎朝そのかっこよさに泣きそうになってから家を出ることを繰り返していたので、実際に初めて生で『夢へのルート』を見たときは勝手な思い入れで最高を軽々と超えてきました。サビで突き上げた右手を目指すようにクイと顔を上げるシーンは、覚悟がその動きのすべてに宿っていて、見上げる眼差しが本当に綺麗で大好きです。ただ映像コンテンツを日々見ているだけでここまで思い入れが生まれたことに、自分でもびっくりしています。


www.youtube.com


 最後、阿部芽唯さんの目が涙で濡れていて、それだけが心配でしたが公演終了。本当に久しぶりのAKBの劇場公演はステージに立つ人は変わっていても、伝わってくるものはあまり変わらないんだなという感じでした。むしろ昔よりもガツガツと攻めてくる雰囲気もあった。というか通っていた頃の公演の記憶がほとんどないですね。公演と公演の合間にどこのファミレス行ったとか、テレ電タイムになって盛り上がったこととかは覚えているのに。


 チーム8でいちばん気になっているメンバーは早坂つむぎさんです。総選挙速報後のshowroomで他の8メンバーは泣いたりしているのに、私は絶対泣かないと決意している早坂さんはかっこよかった。テンションを意図的に低く抑えて、その圧力で心の中を熱く燃やしているような早坂さんの活動に対する姿勢が私は好きです。まだ早坂さんが出ているライブは見たことがないので早くどこかで見たいなと思っているのですが、青森はさすがに遠い…。でもやはり東北で見たいよねと思いながら、いいタイミングを見計らっています。


 まさか再びAKBにハマるとは自分でも信じられませんが、楽しいことに違いはないので、なんとか楽しい部分にだけ目を向けて生きていきたいですね…。